カメラマン編
中山春彦(瑛太)は「現場で死ねたら本望」と言う報道カメラマン。事故や事件の現場では危険をかえりみず誰よりも前へ出て行って、臨場感のある写真を撮ることだけを考えている。ある日、夕刊紙のデスク・篠田(小市慢太郎)からの「麻薬取引のガサ入れがある」という情報を元に、とあるクラブに潜入した中山。カメラを手に奥へ進んでいくと、強面の男と鉢合わせしてしまう。隙をついて逃げ出した中山だが、裏路地で別の男に発砲される。ところが、中山が目を開くと弾丸がスローモーションになっており、電光掲示板を掲げたサッカーの審判団が現れた。提示された中山のロスタイムは4時間17分。人生最後の写真を撮るべく走り出す中山。しかしそう都合良く事件が起きるはずもなく、篠田には写真の撮り方を否定され、愕然とする中山。憔悴(しょうすい)して部屋に戻ると、ふと昔の彼女・岩田百合子(吹石一恵)を思い出して・・・。
36分 · 2008年2月2日