『世界ふれあい街歩き』は旅人の目線で世界の街を「歩く」ことにこだわる番組。ガイドブックにのっていない世界の街の日常や人々との出会い、発見を通じて「歩く旅」ならではの楽しみを届ける。(C)NHK ほか
エピソード5
ファド響く坂の街 リスボン~ポルトガル~
リスボンは大西洋に注ぐ大河に面した丘陵の街。大航海時代には多くの冒険者がここから新世界をめざし、旅立っていった。当時の栄華が薫る石畳の坂道を上り下りしながら出会うのは、14歳で自ら作ったギターを愛し続ける職人さん、過去と今をつなぐ装飾タイルを扱うお店、思い出を治療する人形のお医者さんなど、遠い記憶に思いをはせながら明るく生きる、朗らかな人々。「より道」は知っているようで知らないコルクの秘密に迫る。[SPCL](C)NHK
エピソード6
地中海のやさしい交差点 パレルモ~イタリア~
地中海のほぼ中央にあるシチリア島最大の街パレルモ。古代から東ローマ、イスラム、ノルマン、スペインなど支配者が替わった歴史が、異文化に寛容で独特な文化を生んできた。街を歩けば歴史を映す建築と楽しい歌、おいしい食べ物が次々登場。「恥ずかしい広場」「金物屋通り」「家族で演じる人形劇」「行列のできるパネッレ屋」っていったい何?寄り道はダイヤモンドみたいな粒が入ったチョコを探しに。[SPCL](C)NHK
エピソード7
ひとを思い続ける街 オアハカ~メキシコ~
ガイコツの姿にふん装した人たちが街を練り歩く「死者の日」で有名なメキシコ・オアハカ。先住民のガイコツを敬う習慣にスペイン人がもたらしたキリスト教とが融合して生まれたとされる。決して豊かではないが、人々は祖先を敬いながら、支えあって暮らしている。街では、一年中、さまざまなお祭りやパレート、その練習などが行われ、仮装した人たちが音楽にあわせて練り歩く。心優しい人たちと出会う旅。[SPCL](C)NHK
エピソード8
スペインが残した街 ビガン~フィリピン~
フィリピン、ルソン島北部のビガンはスペイン統治時代の面影を強く残す町並みで世界遺産となっている。白い壁にオレンジの屋根、石畳の通りには馬車が走る。フィリピン各地にあった同じような町並みは戦火で失われ、ビガンだけが残った。そんな街を歩くと、花で飾った馬車でパレードするお葬式、香典集めに行われる伝統の賭け事、ボロボロの仕事場で数百年前の船の古材からピカピカの家具を作る工房など、意外性に満ちた出会いが。[SPCL](C)NHK
エピソード9
スペイン 光の都 アリカンテ
白い岩肌の山が地中海の日の光を受けて輝き、かつて古代ローマ人が「光の都」と呼んだ。山頂に建つサンタ・バルバラ城は、もともとアラブ人によって築かれた要塞だが、レコンキスタによりキリスト教徒によって支配されたものだ。リゾート地として、多くのバカンス客でにぎわう街だが、山へと続く細い路地には、折り重なるように家々が建ち、人々が支えあいながら暮らしている。街が最も活気づく祭りに向けた、人々の暮らしを紹介。[SPCL](C)NHK
エピソード10
きらめく宝石箱 グアナファト~メキシコ~
グアナファトは18世紀まで世界有数の銀の産地だった。当時造られた豪華けんらんな教会や劇場、迷路のように張り巡らされた地下トンネルは、かつての栄華を今に伝えている。石畳が広がる坂道で出会うのは、壁の落書きを消しながら町並みをカラフルに彩り続ける青年たち、「口づけの小道」で愛を確かめ合う恋人たち、放課後に路上で勉強をする子どもたち…。小さな努力を重ねながら、毎日を陽気に生きる人たちとふれあう。[SPCL](C)NHK