冬鳥

中学3年で両親を亡くしたヨンウン(パク・ソニョン)は、父が経営する日本料理店の常連で同郷の知人でもあったチョン会長(チャン・ヨン)夫妻に引き取られ、一人息子ドヒョン(イ・テゴン)と出会う。12年後、ひそかにドヒョンに思いを寄せるヨンウンは会長夫人の強い勧めによりジホンとの結婚を決める。ヨンウンの結婚話を聞き留学先から帰国したドヒョンは、彼女を愛しながらも本心を両親に明かせずにいたことを悔い、ヨンウンに愛を告白するが…。

ジホンに子供がいることを知り、彼の昔の恋人に会いに行ったヨンウン(パク・ソニョン)は、彼の驚くべき過去を聞かされショックを受ける。話を聞いた会長夫妻も驚きを隠せず、結婚話は白紙に戻るが、ドヒョン(イ・テゴン)とヨンウンの仲が発展することを恐れる会長夫人はヨンウンにやんわりと彼との復縁を促す。育ての親である彼女の意向を無視できないヨンウンは、話を聞いてほしいと請うジホンの呼び出しに応じる。

ドヒョン(イ・テゴン)はジホンとの破局で傷ついたヨンウン(パク・ソニョン)に｢もう独りにはしない｣と誓うが、これを機に2人の仲が深まることを恐れるドヒョンの母は、ヨンウンにドヒョンとはあくまでも兄妹であると念を押し、家族ぐるみでつきあいのある良家の令嬢ジナ(ファン・ジョンウム)とドヒョンを結婚させようと考える。仕事で上海での長期滞在が決まったドヒョンは、ヨンウンとの将来を見据え彼女にヨーロッパ留学を勧めるが…。

ようやく立ち直ったヨンウン(パク・ソニョン)は、デザインの勉強をするため留学を決意するが、ドヒョン(イ・テゴン)が上海にいる間は彼女を目の届く所に置きたいドヒョンの母は、ある日ヨンウンのもとにドヒョンから郵便物が届いているのを知り、2人の仲を裂こうと彼女に新たな見合い話を持ちかける。ドヒョンとは一緒になれないと悟りながらも彼との電話やメールに慰めを見いだしていたヨンウンは申し出を拒むが…。

拒み切れず1度だけと決意し見合いに臨んだヨンウン(パク・ソニョン)だったが、先方に気に入られたことを知ったドヒョン(イ・テゴン)の母は、引き続き会ってみるよう話す。ヨンウンは結婚する気はないとはっきり伝えるが、そこでドヒョンとの仲を反対する理由を明かされ大きなショックを受ける。何も知らされていないドヒョンはヨンウンと会える日を心待ちにしていたが、ある日仕事で上海を訪れたジナ(ファン・ジョンウム)が会いに来て…。

ヒジンからヨンウン(パク・ソニョン)の結婚を知らされたドヒョン(イ・テゴン)はヨンウンに電話をかけるが、ヨンウンはそれを無視し続ける。急いで帰国したドヒョンは彼女を説得し上海に連れていこうとするが、彼の将来を案じるヨンウンはそれを拒む。ドヒョンの帰国を知り、息子が何かしでかすのではないかと気が気でない母の予感どおり、結婚前夜ドヒョンは両親にヨンウンとの結婚を許してほしいと切り出す。