佑河家に代々伝わる止界術を使うと、森羅万象が止まった”止界”に入る事が出来る。ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。救出の為にやむを得ず“止界術“を使うが、そこにいるはずのない自分以外の“動く”人間たちに急襲される。彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。止界術を使用する際に必要な“石”をめぐり、止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく…
エピソード1
第壱刻
佑河樹里は、家族との同居に疲れを感じていた。そんな日常は一本の電話によって切り裂かれる。誘拐された兄と甥。助けるための時間は、父と樹里との諍いにより、刻一刻と過ぎ去っていく。祖父はそんな二人を恫喝すると、ある術を披露した…
エピソード2
第弐刻
真と翼の救出は謎の男達の出現によって失敗に終わった。その最中、現れた異形の怪物。その強大な存在に、恐れおののく者がいる傍で、不気味な表情を湛え佇む男がいた…
エピソード3
第参刻
石を探しに自宅へ向かった樹里は、待ち伏せていた実愛会の人間に拘束され、首を締められる。必死の抵抗も虚しく、絶望の時間が過ぎてゆく。薄れ行く意識で死を悟った時、樹里の身体には異様な変化が表れ始めていた…
エピソード4
第肆刻
真が誘拐され、救出は失敗した挙句、自らも追われる身となってしまった樹里。逃げながらも戦う樹里は、自分の不甲斐なさと、石の存在に苛立ちを抱えていた…
エピソード5
第伍刻
自分の家族が神ノ離忍になる所を見たという間島。樹里の能力や神ノ離忍の出現に誰もがうろたえる中、無感情にも見える彼女の瞳に宿る、絶望にも似た光は何を意味していたのだろうか…
エピソード6
第陸刻
実愛会から助け出された貴文は状況を把握出来ていないだけでなく、自分の考えを理解出来ない樹里とじいさんに苛立ちを感じていた。樹里達が危機感の無い貴文と言い争っていると、物陰から何かが動く気配が…
安済知佳
瀬戸麻沙美
内田裕也
山路和弘
郷田ほづみ
大橋誉志光