勝負師

熱血刑事チョン・ミンスは、大物詐欺師イ・ジョンシクの行方を追っている。ずる賢いこの詐欺師は、ある日、日本のヤクザに成りすまして、裏社会の大物キム・チャンリンを騙そうと大博打を仕掛ける。その一味にはミンスが世話を焼くキム・ソジュの姿も。一方で検察官のパク・チャンムは、チャンリンとの金塊密輸に絡む巨大企業・ウギル社の陰謀を捜査していた。ミンスとチャンム、2人の出会いがこの先の不思議な因縁と物語の始まりとなる。

大物詐欺師イ兄弟を追い詰めホテルで発砲したミンスは、懲罰を食らい署で内勤の身分になる。チャンムも重要証人を暗殺され、ウギル社の陰謀を立証できない。 チャンムは、法の限界を感じ弁護士に転じる。なぜなら、チャンムにはある計画があった。その計画には、ミンスの名も含まれていたが、突如、ミンスに収賄疑惑が。同僚の悪徳刑事コ・ジョンピョの偽証で濡れ衣を着せられたミンスは、辞職へと追いつめられる。

いよいよチャンムの計画が始動。最初の標的は富豪イ・チョルギュ。チャンムは、不正に得た彼の土地を国に戻させようと試みる。偽造した土地譲渡の念書を差し出し、チョルギュに揺さぶりをかける。イ兄弟の活躍で計画は成功するが、タダでは収まらない詐欺師たち。ジョンシクはチョルギュから見事に大金を引き出す。一方、警察をクビになったミンスにチャンムから協力の依頼が。抵抗を示すミンスだが、彼が下した決断とは。

ウギル社の影響は政界にまで及んでいることが明らかになる。チャンムは次のターゲットの金融行政を司るキム・ヒョンジュン委員長と会い、金融業の認可取得を狙う財閥のファン会長と面会するよう求めるが、うまくいかない。そこで、ジョンシクは部下を委員長に変装させ、ファンと接触をもたせる。一方、ミンスはウギル社会長秘書のヒジョンに接近を試みる。ジョンシクたちはファンを騙して金を奪おうとしたが、失敗。金を持ち去って行ったのは・・・

全ての陰謀の裏側にウギル社の存在があることを知ったミンスは、ヒジョンの協力を得て、単身、ウギル社に乗り込んでいく。便利屋と偽り、ウギル社と繋がりを持つことに成功するが、ジョンシクたちにとっては、単独行動に走るミンスの存在が煩わしい。しかし、ジョンシクは、キム・チャンリンの件で、ウギルから睨まれている。そんな中、ミンスは証拠を掴むため、ウギル社に潜入する作戦に出る。

ミンスは、深夜にウギル社内へ潜入する。ネットワークシステムの解除に手間取り、危機的状況を迎えるが、なんとか切り抜ける。その際、発覚したのがヒジョンとウ会長との愛人関係を仄めかすパスワード。ウギル社の背後には、シン・ヒョンギュンという政治家の存在があり、息子のヒョンギルも政界進出を狙っていた。ヒジョンの父ソ・デホの事故の真相を探るためミンスに協力したヒジョンだが、2人の間には別の感情が芽生え始めていた。