かつて難民キャンプで世界最高レベルの救命医療チームを指揮した天才外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)。今は医師を離れ、破滅的な生活を送っていた彼の元に、明真大学付属病院胸部心臓外科助教授・加藤晶(稲森いずみ)が訪れる。次期教授の座を狙う彼女は教授選の武器となる論文のため、大学病院で最高峰の技術を要する心臓手術をしてみないかと持ちかける。龍太郎はその手術の名を聞いて・・・。
当直を務めていた朝田(坂口憲二)と伊集院(小池徹平)は、女性の激しいうめき声を聞き病室へ行く。その患者・佐々木文子(加藤治子)は末期の肺癌患者で、抗癌剤のせいだという。その抗癌剤は、製薬会社が開発中の新薬の薬効データを収集するために利用しているらしい。それを聞いた朝田は担当医に抗癌剤投与の中止を進言する。一方、国籍不明の外国人が交通事故で運ばれ・・・。
朝田龍太郎(坂口憲二)は、亡くなった患者の家族に土下座する藤吉圭介(佐々木蔵之介)の姿を見かける。その患者は手術に問題はなかったが院内感染で死亡。藤吉はそれを、患者を外科に渡した自分のミスだと言う。そして加藤晶(稲森いずみ)からのバチスタ手術の患者のリストアップ要請に、自分の患者は一人も渡さないと言う。そんな藤吉には心臓の欠陥で入院している娘がいて・・・。
当直中の朝田龍太郎(坂口憲二)や伊集院登(小池徹平)のもとに、不整脈を起こして倒れた少年が運ばれてくる。処置は無事に済むが、さらにそこへ2人の患者が不整脈で運ばれてきた。一晩に3人も不整脈の患者が運ばれてきたことを不審に思った朝田が調べると、いずれも明真大学付属病院及び、系列病院で使われている同じ会社のペースメーカーを埋め込んでいることがわかる。
朝田龍太郎(坂口憲二)は、加藤晶(稲森いずみ)からバチスタ手術の患者の候補が決まったと告げられる。ひとりは16歳の女子高生・村野里奈(東海林愛美)、もうひとりは55歳の主婦・奈良橋文代(江波杏子)。差し迫って手術が必要なのは文代なのだが、加藤は成功率の高い女子高生を選ぼうとする。しかし文代は、かつて明真大学付属病院で看護師長を務めていた人物だった。
朝田龍太郎(坂口憲二)たちによるバチスタ手術が始まった。人工心肺の装着が完了し、第一助手の加藤晶(稲森いずみ)は心停止液の注入を指示するが、朝田は心臓を止めずに手術すると宣言。見学室から見つめる医師たちは、なぜそんな危険を伴う方法を取るのかと騒然となる。そしていよいよ変性部位の特定へ。ここで患者の心臓に手を当てたまま朝田の動きが止まった・・・。
坂口憲二
Ryutaro Asada
小池徹平
Noboru Ijuin
阿部 サダヲ
Monji Arase
佐々木 蔵之介
Keisuke Fujiyoshi
永井聡
制作者