女性武術家・風林寺美羽と出会い、信念を貫くための強さを手に入れるため、様々な武術を極めた達人が共同生活をする道場「梁山泊」に入門した、いじめられっ子の高校生・白浜兼一。梁山泊と敵対する流派「闇」が、武術界“最強”の称号を得るために動き出したらしい。そのためにまずは弟子である兼一を潰そうと…。
不良グループ「ラグナレク」壊滅後、複数チーム乱立の戦国時代へ突入するが、その多くが謎のグループ「YOMI」に潰され、目下一番のターゲットがラグナレクのリーダー・朝宮龍斗を倒した兼一。ある日、兼一のもとに中国から酔拳の使い手・雷薙が現れる。彼女は「YOMI」のメンバーで、目的は兼一を倒すことだという。
「YOMI」 に二度の挑戦を受けるも勝ち残った兼一に新たな試練が! 梁山泊の師匠の一人でケンカ百段の異名を持つ空手家、逆鬼至緒のもとに、警察からボディーガードの話が舞い込んだ。任務は武器商人、ウィン・ゴーシュが日本に滞在する三日間の身辺警護。兼一は現場に連れ出されるが、そこにはゴーシュの命を狙う影が…!?
美羽の両親の命日を前に、兼一は美羽から一緒にお墓参りへ行って欲しいと頼まれる。祖父の隼人とともに、山道を走り、かなりへんぴな場所にある寺の墓へと向かうことになった3人。その後、隼人と別れて来た植物園で、ずっと2人の後をつけてきたYOMIの叶翔が現れる。翔は「両親」の話をネタに美羽に近づくと…。
10万円の鳥獣戯画を抱えた隼人。家計を預かる美羽にばれないようにと、隼人は心優しき巨人アパチャイ・ホパチャイについての昔話をはじめる。裏ムエタイの死神と呼ばれた彼が、なぜこの梁山泊に住み着いたのか。隼人と美羽が旅したある町で、隼人とアパチャイが拳を交えたあの頃へと話は遡る!
過酷すぎる特訓の日々に疲れ、梁山泊から一時逃亡した兼一。だが、家出先である友人の谷本家で、敵組織YOMIのメンバー2人の名前を知ることになる。リーダーは通称『美しき翼を持つ者』“スパルナ”、本名は叶翔。もうひとりはロシア人、ボリス・イワノフ。ボリスが日本に来ていることに驚きを隠せない谷本であったが…。