ある日、新次郎扮する“女優・プチミント”に舞台『クレオパトラ』の主役を演じさせようと、リトルリップ・シアターのオーナーであるサニーサイドが言い出した。それを嫌がる新次郎と、彼を説得しようとする星組メンバー。一方、賑わう街中にこつ然と現れた褐色の青年と従者。静かな怒りを秘めた瞳が見つめる先は…!?
クレオパトラ役を“プチミント”として演じることになった新次郎。星組メンバーの応援を受け、戸惑いながらもやる気を出した新次郎のためにダイアナが選んだ練習方法は、“プチミント”姿での外出だった。エジプトの文化に触れるのが目的で訪れたはずのメトロポリタン美術館で、新次郎は褐色の青年と再会するが…。
今日も舞台『クレオパトラ』の稽古は続いていた。しかしなかなか結果が出せない新次郎に、昴は厳しい言葉を浴びせる。「ある人のために演じたい」と想う新次郎と、「その感情は芝居に無用だ」と言い切る昴。2人の意見は完全に決裂してしまう。翌日、フェイの子どものお祝いのためチャイナタウンに訪れた星組メンバー。音楽や芸で活気に溢れる町。だがそこに昴の姿はなかった。探し回る新次郎だったが、その頃、昴はあの褐色の青年と会っていた。不敵に青年を挑発する昴の目的とは…? 新次郎、昴、褐色の青年。それぞれの想いが絡み合い、遂に謎の一端が明らかに!
紐育港に降り立った、1人の日本人女性。凛々しい面立ちをしたその女性が訪れたのは、舞台『クレオパトラ』の稽古中のリトルリップ・シアター。ジェミニやリカ、サジータが3人がかりで挑んでも、軽く受け流す腕前を持つ女性の構えは、どこかで見たことのある二刀流…。「か、母さんっっ!!」――――その正体は新次郎の母親、大河双葉であった。久々の親子の再会。しかし、新次郎が“プチミント”姿だったことから、星組メンバーを巻き込む大河親子の勘違い騒動が巻き起こる! 一方、紐育の街中では、また1つ人々の心の光が失われようとしていた。その影に潜むのは、やはりあの褐色の青年だった…!
紐育の街からは、徐々に活気が消えつつあった。人々は感情を失い始め、『クレオパトラ』のチケット売上もリトルリップ・シアター始まって以来の低迷を見せている。そして、紐育の人々から様々な“心”を奪っていった褐色の青年――――ツタンカーメンの理想と目的を知った、新次郎の心も揺れていた。正義とは何か、人々の本当の幸せとは…? しかし、1人悩む新次郎が振り返ると、そこには星組メンバーの笑顔があった。信頼できる仲間との絆を胸に、紐育華撃団・星組が今立ち上がる!! ついに本性を現したツタンカーメン。果たして、紐育星組は彼の計画を止めることができるのか!?
全てが白い光に包まれた紐育。その上空に浮かぶ逆ピラミッドへ次々と吸い込まれていく人々、紐育全土を飲み込もうとする津波…。今、街はまさに壊滅状態にあった。そんな中、最後の決断を迫られる紐育華撃団・星組。津波から街を守るか、ピラミッドへ突入し人々を救出するか…選択肢は2つ。果たして、彼らが選ぶ道は…?