ガンフロンティア

西部の果て、ガンフロンティア。近眼だが日本刀の達人トチローと二枚目で早撃ちのガンマン・ハーロックは、旅の途中の町で質屋の雇われ用心棒をしていた。ある日、がめつい質屋店主に居直った客を倒した二人の前に謎の美女シヌノラが現れる。どうやら倒した客の連れらしい。二人はせめてもの償いに有り金全てを渡すが…。

トチローたちはインディアンをかたる盗賊が駅馬車を襲うところに出くわす。助ける間もなく捕らわれたハーロックは、その中の一人がヨーロッパ製の珍しい銃を持っていることに気づくが手出しが出来ない。金は奪われて馬車に火を放たれる。あわやというところで罪をなすりつけられているインディアンたちに助けられて…。

トチローとハーロックは、目的地サムライクリークへ行く途中、突然現れたガンマン・ムリグソンに襲われてしまう。それはシヌノラとの関係を知られないための手段で、シヌノラから次の目的地を聞き出すムリグソン。どうやら手がかりがあるらしいと悟ったムリグソンはトチローたちを出し抜いてサムライクリークに向かい…。

そぼ降るバーボンタウンで、トチローは日本人女性マヤに会わせてくれると言う白人のヘデルノヤから取引を持ちかけられる。嫌みなヘデルノヤの依頼だったが、確かに同族であることを確認が出来たところに彼女の夫ティバコスルが現れる。嫉妬深いティバコスルが向けてきた銃をトチローは得意の刀で一刀両断するが…。

トチローたちはある人物に会うためにフリントタウンに辿り着いた。聞き込みに入った酒場で虫の居所の悪いバーテンに殴り倒されるトチロー。シヌノラが診療所に運び込むが、相手はトチローは見向きもせずシヌノラを押し倒そうとする。シヌノラが花瓶で一撃するが、その人がトチローが捜すドクター・スルスキーだった…。

日本人を捜す尋ね人広告が出ていた新聞社を訪れようとするトチロー。だが、シヌノラがそれを制して単独で乗り込むという。彼女に任せたトチローを見守るかのような二つの視線。だがその広告は日本人をおびき寄せて捕らえるための囮で、新聞社社長のノグソンは弟の保安官マスターソンと組んだ組織の監視人だった…。