加藤啓吾は愛知県警東和署の新人刑事。着任早々、定年間際のベテラン刑事・伊勢崎彰一と組み、主婦殴打事件を担当します。被害者は弁当工場をリストラされた柏原聡子。その工場の社長の証言から日系ブラジル人・スギハラヒロキが容疑者として浮上します。加藤は通り魔的な犯行に憤りますが、捜査するうちに家族思いでまじめなヒロキが犯人とは思えなくなります。しかし、伊勢崎から「事件の表面ばかり見るな」とクギを刺されます。[FICT](C)NHK
警ら中、加藤は挙動不審な男を捕まえます。男の名は鵜飼公平、加藤の小学校時代の担任でした。伊勢崎が調べると、1年前のタクシー運転手殺害現場に残されていた指紋の一つと彼の指紋が一致します。しかし、鵜飼と事件の接点はありません。鵜飼は弁護士を通じて早期釈放を求め、桐島副署長はこう留期限48時間内での処理を命じます。捜査が進むと意外な事実が浮上します。取調室での伊勢崎と鵜飼のやりとりは緊迫したものに…。[FICT](C)NHK
加藤は捜査二係の瀬戸山瑞穂とともに、覚せい剤の運び屋を張り込んでいました。追う相手の曽根真里子は一見、平凡な専業主婦。加藤もそう考えたのですが、「平凡な人間などいない」と瀬戸山にたしなめられます。一方、伊勢崎は加藤が殉職したかつての同僚の息子と知って戸惑います。伊勢崎には「彼を救えなかった」という大きな後悔の念があったのです。加藤は覚せい剤の受け渡し現場で曽根を取り逃がすという大失態を犯します。[FICT](C)NHK
加藤は伊勢崎が殉職した父の同僚だと知り、父について尋ねます。伊勢崎は「あいつを刑事として認めない」と冷徹に言いますが、副署長から「勝手に命を落とす奴は許せない」と伊勢崎が泣いて怒ったと聞き、加藤は伊勢崎の胸の内を知ります。そんな中、伊勢崎が何者かに襲われて意識不明に。捜査線上に浮かんでいた容疑者・竹内は、拳銃を手にバスに逃げ込み運転手を人質に取ります。加藤は自分が人質の身代わりになると言いだし…。[FICT](C)NHK