マンションの同じフロアに住む6人のシングル族が繰り広げる恋愛模様を描いたドラマ。田村正和、名取裕子、梓みちよ、萬田久子、津川雅彦、原田芳雄など豪華出演陣で贈る1980年代の名作!
エピソード1
#1 パーティしましょう
カメラマン倉橋光男(田村正和)、イラストレーター浅見遙子(名取裕子)、ブティック店長青山早苗(梓みちよ)、離婚した主婦加賀律子(萬田久子)、保険会社部長上坂栄(津川雅彦)、ホストクラブのホスト水島大介(原田芳雄)。彼らは六本木のマンションの同じ7階に住んでいながら、お互い無関心で挨拶ひとつしない。管理人の多賀は、それが不愉快でならなかった。 そんなある日、マンション内でレイプ事件が起こる。被害者の女性は、7階のフロアーで助けを求めたが誰も部屋から出ようとしなかったと言う。多賀はそれをなじり、今後のためにも住人は横の繋がりを持つべきだと主張した。そして、週に1度くらい会合なりパーティを開いてもらいたいと言い出す。
エピソード2
#2 誰にも内緒で
レイプ事件があってから、7階の住人はそれぞれ忙しいながらも少しずつ接触し始めた。そんな折、事件の被害者・ミツが再びマンションに姿を現す。彼女を見つけた光男(田村正和)は何故ここにいるのかと詰め寄るが、ミツは自分の勝手だと言って突っ張った。また事件が起っては大変と多賀はミツを外に連れ出そうとするが、早苗(梓みちよ)が責任を持つのでミツのことは自分に任せて欲しいと言い出す。成り行きからミツは早苗の部屋に泊まり、恋人と別れて帰る家もないと打ち明けた。そして、自殺するために屋上を貸して欲しいと訴える。 翌日、多賀は無断でミツを泊めたのは契約違反だと早苗にかみついた。このため、とにかく解決策を練ろうと、ミツを含めた7人はやむなく大介(原田芳雄)の部屋に集まることに。
エピソード3
#3 悲しみ買います
しっくりとはいかないまでも、マンション7階の住人たちはそれぞれコミュニケーションをとるようになってきた。そんな中、上坂(津川雅彦)と律子(萬田久子)はパーティの後に関係を持ち、周囲から噂され始める。 一方光男(田村正和)は、駆出しのイラストレーターである遙子(名取裕子)と同じクライアントの仕事を競うことになった。そのため、マンション以外の場所でも会う機会が増え、お互い興味を持つようになっていく。ある日、遙子が屋上で何者かに襲われ、危ないところを光男に救われた。すると、話を聞いたミツは自分に暴行した犯人と同じではないかと言う。 そんな時、大介(原田芳雄)は住人たちを自分の勤めるホストクラブに招いた。見慣れぬ光景に律子らは興味津々であり、いつもとは違う大介の一面を見たようだった。やがて店内はチークタイムとなり、お堅いと思われていた早苗(梓みちよ)が大介に誘われて踊り始める。そのうちに、早苗は・・・。
エピソード4
#4 たまには遊びたい
大介(原田芳雄)のホストクラブに7階の住人が招待された。その晩、大介と早苗(梓みちよ)はホテルへと消え、残りのメンバーはジャズのライブハウスへと向かう。マンションの部屋に帰って来た律子(萬田久子)は、酔いがまわって饒舌になり、上坂(津川雅彦)とのことを口にした。光男(田村正和)はうすうす知っていたものの、自分から告白するとは思ってもいなかったので驚く。 翌日、別れた律子の夫が復縁を迫ってマンションにのり込んで来た。すると、夫を振り切りたい律子はつい好きな人がいると言ってしまう。その夜、部屋に戻った早苗はバスタブで手首を切っているミツを発見する。周囲は大混乱になるが、幸い意識はあるようだった。そんな中、別れた夫からしつこく付きまとわれノイローゼ気味の律子は、光男に自分の好きな人になって欲しいと頼む。協力出来ないと断る光男だったが・・・。
エピソード5
#5 泣くのはまかせて
光男(田村正和)は、律子(萬田久子)から前夫と決着をつけるために恋人同士という設定で会って欲しいと頼まれていた。その場にちょうど通りかかった遙子(名取裕子)は、光男が律子を口説いていると勘違いして軽蔑した眼で見る。 一方、早苗(梓みちよ)はホストクラブから送られてきた請求書、大介(原田芳雄)と2回のデートで13万円という額に驚いた。早苗から直接高いと言われた大介はショックを受ける。だが、ビジネス第一の大介は金銭感覚も早苗とは大違いであり、今後店以外での付き合いは断ると返事をするのだった。 そんなある日、以前から画商をやろうと思っていた上坂(津川雅彦)は、遥子に第一の画家として売り出したいと話をもちかけた。しかし、遥子はそういう手口は大嫌いだと叫んで上坂の部屋を飛び出す。遙子のただならぬ怒鳴り声に、7階の住人たちはフロアに集まって来た。そんな中、遙子を追いかけて屋上に行った光男は・・・。
エピソード6
#6 傷つかないで
次第に親しさを増した光男(田村正和)と遙子(名取裕子)は、これまで互いに触れたことのない過去の傷を話すようになる。それは、光男が妻と別れた本当の理由や、遙子が以前レイプされた経験があるということだった。その後、何かがふっ切れた遥子は光男の部屋を訪ね、2人は結ばれる。 一方、管理人の多賀は大切に育てているバラをめちゃくちゃにされ、ミツが犯人ではないかと疑う。さらに、全く協力的でない住人たちに腹を立て、7階の管理を放棄すると宣言した。 そんなある日、上坂(津川雅彦)は預かっていた絵が消えているのに気づく。600万もする代物だったが、会社にアルバイトしていると知られては困るので警察に届けられないという。落ち込んだ上坂を元気づけようと、光男らは例によってパーティを開くことにした。そんな中、屋上で何かが割れる音を耳にした多賀が急いで駆けつけると・・・。