激動の1506年、燕山君の暴政を倒すべくパク・ウォンジョンら朝廷の臣下が、燕山君を廃位させ、晋城大君を新たな国王に推戴する。こうして中宗が即位し、“中宗反正”を主導したパクらは靖国功臣として朝廷を牛耳る。日増しに横柄になる臣下たちに身の危険を感じた王族 巴陵君は、自分の子を宿したケヒャンを部屋に呼び、半分に割った玉佩を我が子に渡すよう託して家から逃がす。ところが、逃げる途中で倭寇の襲撃に遭い…。
ケヒャンから赤ん坊を託されたタンチュ和尚は、寺で1人の女性と出会う。朝廷の高官チョン・ユンギョムの側女チャンフンである。彼女は正妻の陰謀により、身ごもった我が子を失って供養に来ていたのだった。タンチュ和尚は、出生の秘密を明かさない条件で、玉佩と共に赤ん坊をチャンフンに託す。一方、都では非力な中宗が靖国功臣たちの言われるまま彼らの娘や妹8人を側室に迎え、その中からユン・イムの妹が中殿に抜擢され…。
チョン・ユンギョムは聡明なナンジョンを実の娘よりかわいがる。これに嫉妬した本妻の娘オンニョンはナンジョンを罵り、嫌がらせを繰り返す。一方、宮殿ではパク・ウォンジョンの養女、敬嬪パク氏が中宗の寵愛を独占し、子にも恵まれぬ中殿は肩身の狭い思いをしていた。そこへ、中殿懐妊の知らせが流れる。世継ぎの誕生を心待ちにしていた中宗は喜びの涙を流すが、敬嬪は嫉妬に顔を歪ませ…。
中殿懐妊の知らせを聞いた敬嬪は、松の実粥に白い粉薬を混ぜて中宮殿に持っていく。つわりで食欲がなかった中殿は喜んでこれを食べるが、やがて原因不明の嘔吐に襲われる。その頃、朝廷では中宗が反正で罪に問われた者たちの釈放を命じる。これにより都に戻ってきた巴陵君は、偶然出会ったチョン・ユンギョムの家で一晩を過ごすことになり、チャンフンはナンジョンの実父の出現に息を飲む。
都に戻った巴陵君は中宗に謁見し、中宗は信頼できる身内の復帰を心より喜んだ。しかし、靖国功臣は巴陵君の登場に危機感を募らせ、あれこれと画策する。そんな時、宮中では、謎のお化け騒動が起き、中殿へ対する脅迫が続いた。一方、チョン・ユンギョムの家では、チャンフンを崖から突き落とした巫女が突如現れ、ナンジョンがユンギョムの娘でないと言い出す。正妻はチャンフンが出産した寺を調査するよう命じ…。
新進士類の台頭を抑えたい靖国功臣はチョン・ユンギョムの左遷を主張し始めた。判府事ユン・イムは、非難をかわすためには側女を追い出すしかないとユンギョムに助言する。一方、正妻の息子チョンニョムの頬を叩いたナンジョンは家を飛び出して靴屋へ行き、そこで妓生の娘メヒャンと出会う。朝鮮一の妓生を目指すメヒャンの話を聞きながら、ナンジョンも妓生になって富と権力を手に入れようと心に決めるが…。
カン・スヨン
Jung Nan-jung
チョン・インファ
Moon Jungwanghoo
イ・ドックァ
Yoon Won-hyung
イ・ボヒ
Ja Soondaebi
Jung Tae-woo
In Jong