石田徹子(黒木瞳)は荻原道哉(古谷一行)の法律事務所で働く遅咲きの新米弁護士。同僚の坂口博之(勝村政信)とは仕事を超えて意識しあっている。ある日、徹子の元に子どもの頃に会ったきりの親戚・小谷夏子(鈴木保奈美)から、元婚約者の西岡章男(山中崇)とのトラブル解決を求める依頼が来る。実は、夏子の正体は男を手玉にとる詐欺師。図らずも夏子の代理人となった徹子。二人の20年に及ぶ追いかけっこがここに始まる。[FICT](C)NHK
最初の依頼から3年、夏子(鈴木保奈美)の夫を名乗る大学教授・熊田(梶原善)が現れ、徹子(黒木瞳)に夏子の代理人をしてほしいと頼む。近所の美容院のオーナー、岩井(今井朋彦)から身に覚えのない借金返済を要求され困っているという。二人の結婚に疑問を抱く徹子は夏子を問い詰めるがはぐらかされ、やがて夏子が岩井の詐欺仲間であることが明らかになるが、熊田が夏子の正体を知りながら、愛していたことに徹子は気づく。[FICT](C)NHK
急に羽振りがよくなった夏子(鈴木保奈美)が徹子(黒木瞳)の元に現れた。最期をみとった老人、敬一郎(原田大二郎)が「夏子に全財産を残す」と遺言したが、息子の敬介(岡田義徳)が無効を主張しているという。解決のため、徹子は敬一郎の入院先の関係者に話を聞くうち、同室の近藤高昭(片岡鶴太郎)と出会い、遺言の作成を頼まれる。近藤の思いのこもった遺言に徹子は心を揺さぶられ、弁護士として新たな道を探り始める。[FICT](C)NHK
夏子(鈴木保奈美)から「若い男にだまされた」と徹子(黒木瞳)に連絡が入る。夏子はリフォーム会社の社長・嶋(でんでん)の下心につけ込み、絵画を売ったが価値がないことがバレ、返金を求められていた。恋人の役に立とうと働いたのに、肝心の若い男・俊輔(大東駿介)は年増の夏子が恋人のわけがないと嘲笑する。夏子を嫌いなはずの徹子の俊輔に対する怒りが爆発する。そして、夏子が嶋に売った絵に意外な価値が発見される。[FICT](C)NHK
徹子(黒木瞳)は荻原(古谷一行)から事務所を継がないかと持ちかけられるが拒否する。一方、夏子(鈴木保奈美)は婚活サークルを主宰し成功をおさめていたが、人気の会員・純子(石野真子)に結婚を迫る大久保(平泉成)を接近禁止にしてほしいと徹子に依頼してくる。調査するうち自らの手を汚さずに稼ごうとする夏子の新たな手口に気づき、徹子の怒りが爆発する。やがて、夏子も知らぬ純子の驚くべき正体が明らかになってくる。[FICT](C)NHK
荻原(古谷一行)から事務所を継いだ徹子(黒木瞳)は夏子(鈴木保奈美)が死んだと聞かされる。夏子の遺言は「終活コンサルタント」として活躍する純子(石野真子)の悪事を暴くこと。依頼に応えるべく、徹子は元同僚の坂口(勝村政信)、後輩の磯崎(塚本高史)とともに「弔い合戦」として純子と対決する。さらに夏子がずっと隠していた新事実にたどり着いた徹子は、夏子の意外な「死の真相」に徐々に近づき始める。[FICT](C)NHK