「東京カレンダーWEB」で大人気となった小説『彼女のウラ世界』をドラマ化。
EPISODE 1
<TOSHIRO SIDE>#1 プロポーズ直後、彼女が消えた
ドラマ撮影のクランクインが10日後に迫る中、監督の敏郎は、恋人の明子と暮らす自宅からリモート会議に参加する。プロデューサーの香澄が「台本にリアリティがないから書き直したい」と無理を言いはじめ、古臭い女性観を振りかざす脚本家の小宮へ異を唱えている。そんな中、妙に余裕がある敏郎が実は昨日プロポーズしたと語り始め「結婚を待ち望んでいた彼女に、最高のシチュエーションでプロポーズしてあげた」などと自慢気。一同に今いるなら紹介してと言われ満更でもない敏郎は、照れ臭そうに明子を呼びに行くのだが・・・。
EPISODE 2
<TOSHIRO SIDE>#2 僕が知らない彼女
明子が家を出て行った翌日も、ドラマ制作スタッフルームでは台本直しの会議が行われていた。香澄は楽器メーカーの跡取り娘「リアルお嬢様1号」の取材結果を話すが、台本を直したくない小宮はなかなか譲らない。そんな中、議題は昨日家を出て行った敏郎の彼女の話になる。「プロポーズは完璧だったし・・・もしかして、完璧すぎたのか?」と楽観的な様子の敏郎に対し心配になった香澄たちは、彼女の実家や友人に連絡してみてはなどと親身になるが、敏郎は明子の家族や友人のことを何も知らなかった・・・。内心焦りはじめた敏郎は、香澄のアドバイスで明子の職場だと聞かされていた旅行代理店へ行くが、同僚の水野まみから明子が1年前に辞めたという耳を疑うような事実を知らされる。
EPISODE 3
<TOSHIRO SIDE>#3 きみは一体、誰なんだ?
インスタグラムで明子らしき写真を見つけた敏郎は、コメントから手掛かりになるバーを見つける。店に向かいバーテンに明子の写真を見せるが、記憶にないと言われ手がかりは途絶えてしまう。その夜、台本直しに行き詰った脚本家の小宮が敏郎の部屋を訪ねてきて、逃げた敏郎の彼女の手掛かりがないか部屋を物色していると、インターホンが鳴り、明子の代理と名乗る見知らぬ美女が訪ねてくる。
EPISODE 4
<TOSHIRO SIDE>#4 敏郎暴走、制御不能の愛情
敏郎は、明子との仲直り旅行の相談を装って再び旅行代理店を訪ねる。付き合っている時に一度も旅行に連れて行けていなかったことを悔やむが、元同僚の水野から明子が1年前にフランス旅行に行っていたことを知らされ愕然とする。スタッフルームでは香澄と助監督の川口が敏郎のインスタを発見するが、明子が残していった服やバッグの写真に未練全開コメントを付けて投稿しているのを見て驚愕していると、香澄が写真に見覚えのある人物を見つけ、何かが繋がろうとしていた。一方ドラマ撮影準備も佳境となってきた頃、制作チームに取り返しのつかない事件が起きてしまう。
EPISODE 5
<TOSHIRO SIDE>#5 もう一度、きみにプロポーズ
スタッフルームでは、前夜に起きてしまった事件で、ドラマが制作中止の危機を迎え、主演女優もドラマを降板すると言い出し、香澄が対応に追われていた。一方、敏郎は前の晩に取材した画廊経営者の娘「リアルお嬢様3号」の取材音声を聞いていると、以前取材した「リアルお嬢様2号」を思い出す。再び聞いていると、その女性が明子であることを確信し、会社を飛び出して行くのだが・・・。
EPISODE 6
<AKIKO SIDE>#1 ただいま、ウラ世界
明子が寝室でキャリーバッグに急いで荷物を詰めていると敏郎が帰宅してくるが、荷造りをしていることに気づかれないよう、いつも通りに対応する。これからリモート会議があると言う敏郎は、いつになく上機嫌で、明子のぎこちない笑顔と動揺には気づかず、リビングで会議を始める。隣の部屋では、明子が昨日敏郎にプロポーズされてもらった小さな箱を手に取り、中に入っているキラキラと輝く指輪を見つめている・・・。