筒井康隆による原作を深田恭子主演でドラマ化したサスペンスコメディ。刑事になった大富豪の孫娘・神戸美和子が、難事件解決に挑む。
エピソード1
富豪刑事の囮
新人刑事・神戸美和子が焼畑署に赴任した。彼女は、政財界にも警察にも顔が効く大富豪・神戸喜久右衛門の孫娘。7年前の『五億円事件』の時効が目前で大忙しの鎌倉警部たちはそんな使えない新人は必要ないと大憤慨。何とか早く辞めさせようと目論むが…。5億円事件の容疑者は3人。だがその先が絞り込めない。行き詰まる捜査会議。そんな時、突然美和子が手を挙げた。「あの、ちょっとよろしいでしょうか」。大富豪の新人刑事ならではの奇抜な推理が始まる!
エピソード2
美術館の富豪刑事
県内の美術館を次々と襲い、名画ばかりを盗み出す神出鬼没の『怪盗X』が現われた。大胆な犯行を繰り返す怪盗Xに、鎌倉警部たちは振り回され続け。そんな中、『七瀬美術館』に犯行予告状が届いた。館長の三井は、神山署長に厳重警備を要求する。だが、焼畑署の刑事たちに新たな名案は浮かばない。重苦しい捜査会議の中、「ちょっとよろしいですか」と手を上げた美和子。一同の冷たい目に気付くことのない彼女のアイデアは、先輩刑事たちを唖然とさせるものだった。しかし、他に方法はない…。神戸家の財力をフルに使った計画が始まる!
エピソード3
密室の富豪刑事
宮本鋳造社長が、焼死体で発見された。現場は、完全な密室だった自社ビル社長室。室内には可燃物もなく、出火原因は全く分からない。犯人は、宮本の商売敵・江草竜男とその弟たちしか考えられない。だが証拠はゼロだ。鎌倉が頭を抱える中、「ちょっとよろしいですか」と手を上げる美和子。彼女のアイデアは、江草兄弟に再び同じことをさせようというもの。そのために彼女は!? 唖然とする刑事たち。喜久右衛門は、金と共に強力な人材も提供。江草兄弟を罠にはめるための、壮大な計画がスタートする!
エピソード4
富豪刑事のキッドナップ
会社経営者・高森陽一の小学6年生の息子が、何者かに連れ去られた。高森が従業員の給与を流用し作った身代金1千万円をまんまと取った犯人は、子どもを戻さず追加の金を要求する。次は失敗できない。しかし逃げ足の早い犯人対策はない。頭を抱える鎌倉たち。そこに美和子の「あの、ちょっとよろしいですか?」という声が! 一同の冷たい視線に気付くことなく語りだす美和子。犯人が身代金を受け取った後、簡単に動けない状態にすればいい。そのために考え出した美和子のアイデアとは? あまりの奇抜さに唖然とする刑事たちだったが…。
エピソード5
ホテルの富豪刑事
抗争を続けていた暴力団、竜神会と不知火組が、焼畑署管轄内で手打ち式を行うことになった。双方合わせると100人近い組員が集まる。捜査係だけの警備は無理だ。しかし鎌倉は、ライバルである暴力団関係の四課・大橋警部の助けを借りたくない。部下たちを叱咤するが、名案は出ない。そこに美和子の「あの、ちょっとよろしいですか? 」という声が! 美和子は、彼らを大型高級ホテル「エンジェルホテル」だけに泊まらざるをえない状況を作り、捜査係が従業員に変装しての集中警備を提案。そのために美和子が提案したアイデアとは?
エピソード6
富豪刑事の遺体捜索
3年前、別荘に行くと言ったまま行方不明になった塚越智子。その頃、夫・浩一が、超高層ビル群の建築現場に遺体のようなものを埋めていたという目撃者が、今ごろ現われた。当時、別荘を大捜索したが智子は見つからなかった。本当にビルの下に埋まっているのか? マスコミは大騒ぎ。だが、確認のためビルを壊すこともできない。警察の威信はボロボロだ。美和子は、犯人自らに掘り返したくなるよう仕向けようと提案! そのために仕掛ける富豪なワナとは!? さらに、智子に金を貸したという女性・栄子が現われて…。
深田恭子
山下真司
升毅
寺島進
虎牙光揮
鈴木一真
長江俊和
筒井康隆