植木等(山本耕史)は半信半疑だった。自身が歌う『スーダラ節』が空前の大ヒットとなったのだ。植木とクレージーキャッツはテレビや映画に引っ張りだこで、時代のスターになる。しかし、あまりの過密スケジュールがたたり、植木は倒れてしまう。妻の登美子(優香)やリーダーのハナ肇(山内圭哉)が心配する中、彼に運転手兼付き人がつく事に。博多から上京したばかりの、松崎雅臣(志尊淳)というめっぽう元気な青年だった…。[FICT](C)NHK
病気から立ち直った植木等(山本耕史)は再びテレビや映画に大活躍を始める。付き人となった松崎(志尊淳)は毎日植木の現場へ同行し、彼やハナ肇(山内圭哉)、谷啓(浜野謙太)らクレージーキャッツのエネルギッシュな仕事ぶりに圧倒される。植木は松崎に「自分を親父(おやじ)と呼べ」と言ったものの、松崎がどことなく心を開いてくれていないと感じていた。そんなある日、松崎の前に母・ハツエ(富田靖子)が突然姿を現す…。[FICT](C)NHK
植木等(山本耕史)は谷啓(浜野謙太)から、クレージーキャッツからの脱退を考えていると打ち明けられる。折しも東京五輪の真っ最中、その熱狂に触れた谷は「自分はこんな事していていいのか」と悩みに陥っていた。驚きつつも谷を慰留し、二人だけにとどめておこうと伝える植木。立ち聞きしてしまった松崎(志尊淳)はショックを隠せない。一方植木は植木で、グループで自分ばかりが目立っていく現状に、ためらいを感じていた…。[FICT](C)NHK
松崎(志尊淳)はある収録現場で、ふとしたきっかけで皆から「小松」と呼ばれるようになる。植木(山本耕史)は映画の撮影で、ビルの屋上をロープで渡る危険なシーンに挑戦。古澤監督(勝村政信)が何度もリテイクを重ね、思わず小松は抗議するが、ついに植木が足を捻挫してしまう。その次第を聞いた登美子(優香)は、思わぬ行動に。そんな折、小松は飲み屋で絡まれた久野(中島歩)と再会する。彼は期待の若手俳優だった…。[FICT](C)NHK
植木等(山本耕史)は小松(志尊淳)の才能を伸ばそうと、クレージーキャッツの面々の前でネタをやらせてみるが、全然ウケない。そんな折、久野(中島歩)から映画のチケットをもらった小松は、憧れのみよ子(武田玲奈)をデートに誘う。ハナ肇(山内圭哉)らが盛り上がって冷やかす中、植木はなぜか小松に「女房の買い物につきあってやってほしい」と命じる。登美子(優香)や徹誠(伊東四朗)と買い物に出かけた小松は…。[FICT](C)NHK
父・徹誠(伊東四朗)が倒れたと聞き、植木(山本耕史)と小松(志尊淳)が駆けつける。大事には至らなかったが、小松がしばらく徹誠の身の周りの世話をすることに。そんな小松に徹誠は、「君はいつまで付き人を続けるつもりだ?」と投げかける。一方の植木は、小松がいないと自分の持ち物のありかさえおぼつかないと登美子(優香)に指摘され、苦笑する。そんな中、植木のもとに、権威ある映画の賞を受賞したとの一報が入り…。[FICT](C)NHK