世界各地から続々と大物レイバー関係者が結集したある晩、東京湾に正体不明の黒いレイバーが出現した。まさか…!? 迎え撃つべく出動した第1小隊と最新鋭機AV-0 ピースメーカーの前に現れたのは、かつてイングラムと死闘の末バビロンの城門に沈んだはずのタイプJ9 グリフォンだったのだ!!
ピースメーカー墜つ! グリフォンの圧倒的な力の前に第1小隊は撤退を余儀なくされたのであった。重苦しい惨敗ムード漂よう中、しかし第2小隊だけは、妙に落ち着かない、高揚感とも言うべきものに包まれていた。それぞれの胸によぎる確信的な対決の予感―。野明も、太田も、香貫花までも…。そして12月31日。雪降り積もる夜の東京湾舞浜に、グリフォンの漆黒の機体がついにその姿を現した―!
東京湾から上陸したグリフォンは首都高速湾岸線上を移動し始めた。しかも進行方向は舞浜方面。その先には大晦日の終夜営業でにぎわう東京最大の遊園地がある。舞浜への被害を防ぐため、その手前、旧江戸川にかかる舞浜大橋上でグリフォンを待ち受ける野明たち1号機と2号機。状況は特車二課の有利かに見えたのだが…。
1号機バッテリー切れ! 絶体絶命かと思われたその時、割って入る1台のレイバーキャリア。香貫花の3号機だ! 香貫花が時間を稼いでいる間に、素早くバッテリーを交換し、戦闘に復帰する野明の1号機。だがその直後、グリフォンの外部スピーカーから漏れた操縦者の声は、野明も知っているあの少年の声だった―。そして戦いの裏でジリジリと狭まる事件への捜査の環。事件の決着はいかに!?
いかに元気一杯の野明とはいえ、コンディションの悪いことも―。この日、野明はあまりの歯痛で眠れずに朝を迎え、食事も取れずに苦しんでいた。氷も薬も遊馬の気遣いも空しく歯痛は悪化するばかりで、野明の頬はもうパンパン。そんな時、盗難レイバーの暴走事件が発生、急拠出動した特車二課だったが…。
20年間続いた長寿番組「お母さんとごいっしょ」の最終回。マスコット・クマ五郎のぬいぐるみ俳優が、司会のお姉さんと体操のお兄さんを人質に取り、爆発物を仕掛けてスタジオ内に立てこもった!! イングラム得意のちからワザは使えない。頼みの綱は、小隊きっての知性派お姉さん“おタケさん”こと熊耳巡査ただ一人!
冨永みーな
声の出演
古川登志夫
榊原良子
二又一成
郷里大輔