新婚の視界が何者かに殺された。現場の指紋は消されていたが、拭き忘れたと見られる親指の指紋を鑑識が採取した。まもなく、被害者に恨みを抱く男の自殺死体が発見され、その指紋が殺人現場にあったものと一致。事件は一件落着かと思われた。だが、女検事・霞夕子(桃井かおり)は、自殺死体に付いた妙な臭いに注目した。
エピソード1
火曜サスペンス劇場 女検事 霞 夕子 青い指
歯科医を狙った殺人事件が発生、女検事・霞夕子(桃井かおり)が事務官の桜井(光石研)と共に捜査に加わった。被害者は新婚の妻・由子(蜷川有紀)と2人暮らしの宗田郁雄(山口仁)。死因は扼殺で、現場の状況から顔見知りによる犯行と見られた。現場の指紋はほとんど拭き取られていたが、鑑識員がソファーに残っていた右手親指の指紋を採取、さっそくその登録リストの検索に入った。そんな中、由子は、臼井(伊東紘)という男が犯人と断言、3ヵ月程前に起きたある事故のことを告白した。
火曜サスペンス劇場 女検事 霞 夕子 闇の演出
女検事・霞夕子(桃井かおり)が今回担当した事件は、猟奇的臭いのする殺人であった。被害者は、往年の名映画監督・伴池修造(下元勉)、75歳。黒い袋を頭からかぶされたまま自宅リビングで刺殺されているのを、通いの家政婦・尾形みず江(中原ひとみ)が発見。警察は、伴池の身体にすり傷や打撲傷があり、家の宝石類等がそのままだったことから、顔見知りの犯行とみた。マスコミは、伴池の妻がテレビによく出ている大女優・美原晶子(赤座美代子)だったことから大騒ぎ。晶子は若い頃、伴池の映画でデビュー、それが縁で24歳年上の伴池と結婚していたのだ。