牛に願いを Love & Farm

関東農業大学3年の真野統平（小出恵介）、藤井彩華（相武紗季）、末永美帆子（香里奈）、千葉和美（戸田恵梨香）、若松亮太（中田敦彦）の5人は、牧場実習のため北海道へ出発。その頃、高清水高志（玉山鉄二）は教授から、実習に参加しないと留年だと言われていた。 北海道に到着した5人は、現地指導の教授・寺西（小日向文世）の実習センターで、高志がここの出身であることを知る。 次の日の夜、町の人たち主催の学生の歓迎会が開かれた。高清水牧場の跡継ぎとして期待されている高志だったが、ある思いを語り、全員を愕然とさせる。父・弘志（大杉漣）も無言のままその様子を見ていた。 翌朝、和美は誰もいない牛舎で産気づいた牛を発見し、統平たちも駆けつけるがどうしていいかわからない。そのとき同じく牧場に来ていた高志は、そのまま立ち去ろうとしたが、苦しむ牛の声を聞き・・・。

高志（玉山鉄二）ら6人が北海道の牧場実習にやってきて4日が経った。高清水牧場担当となった統平（小出恵介）と彩華（相武紗季）が生まれた子牛の名前の事で揉めていると、高志がやってきた。高志は耳標の番号で呼ぶべきだと言い、学生で子牛の世話をしようという提案も無理だと言い切る。意地になった統平は弘志（大杉漣）に子牛の世話を申し出て、さっそく母牛との引き離し作業を行う。その様子を見ていた高志は、中学生のときに感じた牧場経営の現実の辛さを加藤（中村獅童）に語る。その後ろで、和美（戸田恵梨香）がある思いを胸に話を聞いていた。 翌日、牧場で子牛の世話をしていた亮太（中田敦彦）と和美が子牛の異変に気づき、慌てて弘志に電話するが・・・。 一方、市議会議員の奈津美（中嶋朋子）から呼び出された高志は、実習の成果が出ないと町がなくなると詰め寄られていた。

高志（玉山鉄二）が実習に参加することを決め、いまだ冷めている美帆子（香里奈）以外は団結してきた学生たちだったが、克也（田中圭）は亮太（中田敦彦）にそろそろ脱落者が出てくる頃だと話していた。 高清水牧場で搾乳作業をしている彩華（相武紗季）のもとへ高志がやってきた。ドキドキを隠すようにそっけなくする彩華。そんな中、実習センターでチーズ作りをすることになり、学生と町の人々が集まった。町の人にもてはやされる高志を見て苛立ちを募らせる統平（小出恵介）。 翌日、これからの酪農についての考えを話す統平を、高志は理想論だと一蹴。それでも食い下がる統平に、高志は「放牧中の牛たちを全て動かしてみろ」と言い放つ。統平も意地になり、ひとり放牧地へ向かう。同じ頃、美帆子は彩華に電話で実習をやめたいと話していた。 牛舎に全ての牛たちを戻し得意げな統平だったが、1頭、産後の牛の姿が見当たらず・・・。

牛にケガをさせてしまった統平（小出恵介）が東京へ帰ってしまった。呼び戻そうとする和美（戸田恵梨香）に反対する高志（玉山鉄二）だったが、統平の代わりに班長になり、その大変さを痛感していた。 ある夜、杏子（濱田マリ）たちとみんなで花火をしていると、美帆子（香里奈）が婚約者の存在を口にし、略奪してくれる人を待っていると言って高志と視線を合わせた。同じ頃、統平は両親から戻ってきた理由を聞かれ、とっさに留学したいと口走っていた。 翌日、美帆子と同じ牛舎で働く彩華（相武紗季）は対抗心から張り切るが、友人から彼氏が浮気しているかもしれないと電話が入ると、作業に身が入らず弘志（大杉漣）に怒られてしまう。苛立つ彩華を見た高志は、彩華を海へ連れて行きさりげなく励ました。そして仲間のことをよく見ている統平を見習おうと思ったと話す。その時、高志の携帯に統平から電話がかかってきて・・・。

財政難のため、町の恒例行事『ひつじ祭り』の中止が決定。楽しみにしていた町の人々は自分たちで開催することを決めた。祭りで高志（玉山鉄二）たち学生が出し物をすることになり、相談の結果カウベルの演奏をすることになった。しかし、練習に高志と美帆子（香里奈）が来ない。その頃、高志は外で美帆子から婚約者の話を聞いていた。そして悩む美帆子を実習を続けるよう説得し、練習へ連れて行く。ところが2人で遅れてきたことが不満の彩華（相武紗季）は、美帆子の参加を拒絶。 ひつじ祭りを翌日に控え学生たちが練習に励んでいると、美帆子の母親・美代子（栗田よう子）が現れ、明日には美帆子を連れて帰ると宣言して去っていった。 そして当日。学生たちの出番になるが、美帆子は客席で座ったまま。寺西（小日向文世）の呼びかけにも横柄な態度で答える美帆子に、富貴子（市毛良枝）は・・・。

グリーンの母牛の容態急変の知らせを受け、高清水牧場に駆けつけた高志（玉山鉄二）たち。加藤（中村獅童）の指示を受けながら処置を手伝うが、彩華（相武紗季）はおろおろしているうちに木陰で眠ってしまう。容態は安定したものの、自分の情けなさに落ち込んだ彩華は寺西（小日向文世）に補習を申し出るが、途中で居眠りを始める始末。そんな中、母牛の淘汰の話を聞きショックを受ける学生たち。 このままではいけないと思った彩華はあしざきファームで張り切って馬の世話をするが、克也（田中圭）から怒鳴られてしまう。すっかり落ち込んだ彩華を慰めていた高志は、弘志（大杉漣）が淘汰の業者と話している姿を見かけ怒って詰め寄った。 翌日、どうしても納得のいかない彩華は弘志に、大量のワラを倉庫に運ぶ作業を全てやるから淘汰を考え直して欲しいと頼み、1人作業を始める。すると、それを知った学生たちは・・・。