2016年秋がんで亡くなった登山家・田部井淳子さん。5年間の闘病生活を親しいディレクターが100時間以上にわたって映像で記録していた。「病気になっても病人にはならない」と宣言し、抗がん剤の副作用と闘いながら国内外の山に登り続けたその姿はどこまでも前向き。大震災で被災した東北の高校生たちを引率して毎夏登った富士山では、「一歩一歩進めば必ず頂上に着く」と励まし続けた。見る人を勇気づける“終活”の記録。[NARR](C)NHK