大端朝の月陽には縁結びの神・姻縁神がこの地に植えたという紅鸞樹があった。これに願をかければカップルは永遠に幸せになれるご利益があったが、その樹が突然枯れてしまう。それから1年。仲人業の老舗店を経営する上官雅(じょうかんが)は離縁が増え独身が流行る月陽の現状を憂えて縁結び大会を開催。すると、天から美男が降ってきて…。
上官雅(じょうかんが)が居候させることにした謎の美男は武芸ができてかっこいいが、高慢でちっとも彼女の言うことを聞かない。そんな中、月陽を独身の町にする野望を抱く万遠明(ばんえんめい)とその仲間たちが、自分も独身のくせに仲人業はやめろと上官雅に詰め寄る。そこで婚約者がいると嘘をついた彼女は3日以内に婚約者をお披露目するハメになり…。
上官雅(じょうかんが)はちょうどよく手近にいた謎の美男に婚約者・楚ヨウ(そよう)の役を演じてもらうことに。だが、彼は「断る」と言ってつれない態度。そこで何とか彼にうんと言わせようと新しい部屋を与えたり色仕掛けで迫ったりとあれこれ画策するがうまくいかない。そうこうするうちに3日が経ち、万遠明(ばんえんめい)とその仲間たちが店に押しかけてきて…。
皇帝の命を受けた紅鸞台御史・許雲川(きょうんせん)が月陽に到着。3ヶ月以内に月陽の混乱を収めるべく仲人業の支援を始める。実は幼い頃に月陽にいた許雲川の初恋相手は上官雅(じょうかんが)。彼は彼女との再会を楽しみにしていたが婚約者がいたことにショックを受ける。いったい楚ヨウ(そよう)は何者? 許雲川も万遠明(ばんえんめい)も怪しむ中、楚ヨウの元にある訪問者が現れ…。
人間界にやってきた姻縁神・李甫(りほ)は炎広神・柏衍(はくえん)と会うが、記憶を失くし楚ヨウ(そよう)と名乗る彼に話を聞いてもらえず散々な目に。一方、上官雅(じょうかんが)の店には悪質なクレーマーたちが殺到! 理不尽にも縁結び大会の返金と慰謝料を要求する。そこで彼女の危機を救おうと張り切って現れた許雲川(きょうんせん)は、しばらく上官(じょうかん)家に滞在すると言い出して…。
万遠明(ばんえんめい)にさらわれた上官雅(じょうかんが)は縛られたまま小舟に乗せられ絶体絶命に! すると、李甫(りほ)のおかげで神通力を取り戻した楚ヨウ(そよう)がそれに気づき、一瞬のうちに小舟にワープしてくる。でも結局、二人は岸に戻れないまま一夜を明かすことに。一方その頃、捕吏の欧陽静(おうようせい)は正体不明の李甫を怪しみながらも、彼と一緒に上官雅を捜し始め…。