急にジャンプが成功しなくなって不眠症に悩むブランコ乗り、尖端恐怖症のヤクザ、陰茎が四六時中屹立したままのサラリーマン等、様々な悩みを抱えた患者たちが、伊良部総合病院の神経科を訪れる。そこでカウンセリングするのは院長の息子、伊良部一郎。アシスタントは仏頂面のセクシー・ナース、マユミである (Fカップ)。伊良部はえたいのしれない注射をとりあえず打ったり、治療とは思えないアドバイスをする等、さらに困惑していく患者たち。果たして、患者たちの心の病は治り、元気を取り戻せるのか?
エピソード1
空中ブランコ
クリスマスを一週間後に控えた東京のある町、サーカスの空中ブランコ乗りである公平は落下ミスを繰り返し不眠症を煩う。そんな公平が病院で出会ったのは着ぐるみを着た謎の精神科医、伊良部。往診と称して公平の生活につきまとう伊良部の前に現れるのはなぜかヘッピリ腰の区役所職員やスキーゴーグル着用のヤクザといったちょっと変な人々。面白がっているとしか思えない伊良部は果たして治療をするのか?そして公平は心の病を克服できるのか?
エピソード2
勃ちっ放し
ある朝、艶かしい夢から目覚めた区役所職員の哲也は局部の勃起が止まらなくなってしまう。藁をも掴む思いで伊良部を訪ねるが、伊良部は羨ましがるばかり。女子高生のいる電車での通勤、職場での同僚女性からのちょっとした頼まれ事の一つ一つが社会的破滅に繋がりかねない危機的状況の中、哲也は上司から区民プール落成記念の女子校生シンクロのビデオ撮影を頼まれてしまう。仕方なくコートを着たまま撮影しようとするが・・・
エピソード3
恋愛小説家
「性欲は善」と放言する星山純一はベストセラーを連発する恋愛小説家。しかしその陰で執筆中に「似た作品を前に書いた」と疑心にかられると嘔吐してしまう症状に苦しんでいた。伊良部はむかつきの原因究明と除去で治ると言うが、純一は作家特有のストレスと考え取り合わない。そんなある日純一は友人の義雄から自分の小説がパターン芸だと言われる。一方、伊良部は作家転身を宣言し、編集者を紹介しろとしつこく純一に迫る。
エピソード4
ホットコーナー
ヤクルトスワローズの三塁手、坂東真一は連続暴投によりルーキー鈴木との交代を命ぜられる。病院に来た真一に伊良部は暴投が「イップス」の症状だと告げる。症状確認と称して真一とのキャッチボールを強要する伊良部によって「投げる」という行為を再確認した真一。しかし翌日の練習ではキャッチボールすらできなくなる始末。伊良部の不可解な診療で症状を悪化させた真一と対称に、鈴木へのマスコミとファンからの期待が高まっていく・・・。
エピソード5
義父のアレ
池山達郎は大学病院で勤務する精神科医。医学部長である野村の娘と結婚し、周囲の羨む生活を送っている・・・はずだったが、野村家での生活に馴染めずにいた。次第に発症する心の病の症状を抑えようと必死になっていた達郎は大学の同窓会で伊良部と再会する。旧友の異変に気づく伊良部だが、達郎はなかなか伊良部に症状を打ち明けようとしない。精神科医の心のトラブルに伊良部はどうする?そして、達郎を追いつめる義父の「アレ」とは一体?
エピソード6
フレンズ
津田雄太は常に携帯電話で最新の音楽やドラマの情報収集をし、仲間と入ったレストランでは店員、ユリのメールアドレスを聞き出したり、と人気者になる事に懸命な高校生。携帯電話が手から離れると痙攣してしまう依存症状の治療で来た病院で会った伊良部には無関心だが、ナースのマユミ目当てで通院する事に。1週間後のクリスマスまでにユリと親しくなろうと雄太は授業中にメールを送るが、教師に見つかり携帯電話を没収されてしまう。
三ツ矢雄二
朴璐美
杉本有美
福井謙二
中村健治
石川学