急成長を遂げたアパレル会社の創業社長・三田村幸雄（沢村一樹）は、会社の利益のためなら社員を酷使することも当然と考えるワンマン経営者。 そんな三田村がある日、大学に行くと言い出し、秘書の冴島真理（国仲涼子）と専務の明智志郎（永井大）を驚かせる。経営学を本格的に学ぼうと大学の社会人入試を受け、合格したというのだ。 通学初日、経営学の新米講師・秋山杏子（黒木メイサ）の講義に出席。三田村が有名企業の社長と知った杏子から、講義にケチをつける気ではないかと警戒される。さらに、たまたま勧誘のチラシをもらった映画サークルに入部するが、中年男の三田村に、岡島百合（門脇麦）、工藤亮介（永瀬匡）、前川健太（高田翔）らサークルの面々は戸惑うばかり。そんな中、サークルにある問題が持ち上がる。

三田村（沢村一樹）の会社が過剰な労働を強いているとして社員に訴えを起こされ、弁護士の美穂（田中美奈子）が会社に乗り込んでくる。納得がいかない三田村だが、明智（永井大）や真理（国仲涼子）の説得もあり、和解案と謝罪文の発表を受け入れる。 大学では、映画サークルで言いたい放題の三田村に、亮介（永瀬匡）や健太（高田翔）らは迷惑顔。一方、高慢な三田村に反感を抱きながらも、なぜかその存在が気にかかる杏子（黒木メイサ）。 そんな中、健太が監督を務める映画の撮影で、主演の百合（門脇麦）が着ていた脚も露わなミニスカートの衣装に、人権研究サークルの学生が抗議してきた。この騒ぎをきっかけに健太と百合は気まずいムードに。責任を感じた三田村は、杏子に頼んで2人のデートを仕掛けるが…。

社員との和解をひっくり返し、弁護士を怒らせてしまった三田村（沢村一樹）。明智（永井大）と真理（国仲涼子）の尽力でなんとか和解交渉は続けられることになったものの、ブラック企業という風評は広まるばかり。 そんな折、“ホワイト企業”の経営者として有名な篠崎佳代子（萬田久子）が大学に招かれ、杏子（黒木メイサ）の特別講義にゲストとして登場。三田村の正体が映画サークルの面々にばれてしまい、健太（高田翔）らにまでブラック社長だと揶揄された三田村はサークルを飛び出す。 翌日、佳代子と杏子が三田村の会社に現れた。佳代子を利用して会社のイメージアップを図ろうと、明智は三田村との対談を決行。そんな時、会社を訴えた社員が三田村の元を訪ねてきて…。

学園祭シーズンがやってきた。大学生活の一大イベントに盛り上がる三田村（沢村一樹）は、映画サークルで模擬店を出そうと提案するが相手にしてもらえない。 “ゆとり君”どもが…と苛立つ三田村に、学生たちの協力もなしに出来るわけがないと鼻で笑う杏子（黒木メイサ）。しかし、かえって三田村のやる気に火をつけることに。亮介（永瀬匡）や健太（高田翔）らを巧みな言葉でまんまと丸め込み、出店に賛成させてしまう。 一方、三田村の会社では、発注ミスによる在庫の山に明智（永井大）が頭を抱えていた。多額の損失は免れない状況に追い込まれた三田村は…。 いよいよ迎えた学園祭の朝。開店を待つ三田村と学生たち。そのとき、学園祭の実行委員が突然乗り込んできて…。

三田村（沢村一樹）の会社がイメージアップ作戦の一環として、社内のセクハラ防止に乗り出すことに。コンプライアンス部長・坂田玲子（金谷真由美）は、普段からセクハラ発言を連発している社長が問題だというが、当の本人は反省する様子がない。 その夜、映画サークルの面々や杏子（黒木メイサ）と居酒屋で飲んでいた三田村は、相変わらずセクハラ発言ばかり。好きな男がいるのかと三田村にからかわれた百合（門脇麦）は、突然店を飛び出してしまう。 翌日、百合は大学を休み連絡もつかない状態に。健太（高田翔）に責められ、杏子からも説教され、珍しく落ち込む三田村。 そんな中、三田村のもとに大学の女性人権サークルからシンポジウムで講演して欲しいとの依頼が舞い込む。明智（永井大）に説得された三田村は登壇を決めるが…。

ある日、三田村（沢村一樹）のもとに、なじみの業者が100万円の高級ワインを持ち込む。三田村は躊躇なく購入。 三田村の景気の良さとは裏腹に、金欠の学生たち。アパートの更新料10万円が払えないと悩む百合（門脇麦）を、亮介（永瀬匡）らが助けてやれるはずもない。そんな折、三田村から“金儲けの極意”を聞いた百合は10万円稼ぐ方法を思いつく。 一方、杏子（黒木メイサ）は三田村の会社にアルバイトとして送り込んでいた増山（澤部佑）から、従業員がこき使われていることを聞く。告発本のネタ探しに躍起になる杏子は内情を探り始める。 ある夜、三田村がキャバクラに出かけると、三田村の言葉に刺激された百合が働いていた。感心した三田村は店に明智（永井大）を送り込み、百合の売り上げアップに協力するが…。