南富士演習場から多目的装甲車が盗まれ、銀座に出現した。現場に残された指紋から、犯人は5年前、大門が殺人事件で逮捕する直前に海外に逃亡された日下だとわかった。日下が、なぜ装甲車を盗んで銀座に現れたのか思案しながら現場に向かう大門だったが…。
装甲車を盗んだ犯人・日下佑司とその黒幕は、大門に途方もない要求をつきつけてきた。だが大門は木暮の命令でこれを拒否し、装甲車をダイナマイトで爆破しようと決意。大門軍団と装甲車の壮絶な戦いが始まった。
大物代議士の娘・服部由美子が白昼三人組の男に誘拐されそうになった。由美子がおぼえていたナンバーから、3人組の乗っていた車が割り出されたが、発見されたその車はダイナマイトが仕掛けられてあり、近づいた警官が爆死してしまった。大門は由美子のボディーガードとして巽刑事を派遣する。
銃器工場に覆面姿の5人組が侵入し、ピストル、ライフル、マシンガンなど400丁あまりを強奪するという事件が発生した。木暮のもとに寄せられた工場の女事務員の証言から主犯はかつて銃器横流しで捕えられたことのある小尾と判明、大門たちは、すぐさま小尾の行方を追った。
大門のもとに、関西なまりの男の声で脅迫電話がかかってきた。暴行殺人犯として死刑が確定している森田を即時釈放しろ、命令にしたがわない場合は人質にとってある2人の人間を殺すというのだ。大門は人質の確認を急ぐ一方、部下に森田の交友関係を洗わせた。だが暴力団の一員だった森田の周辺からは、関西なまりの男は浮かんではこなかった。
銀行強盗事件のため張られた検問所に、思わぬ獲物が引っかかった。大量の武器と麻薬を積んだ軽トラックで、運転手の河合は松田刑事に捕えられ、西部警察署に護送された。河合は大門の調べに対し、武器や麻薬の出所を一切しゃべらぬため、留置場に放り込まれた。