女子高生のアイとトモは、仲の良い先輩と後輩。ある朝アイは、『踏切をただ待っていること』＝『貴重な青春を無駄にしていること』だと力説する。アイは踏切の待ち時間に出来る『青春』をしようと、トモに提案するが――
#1：女子高生のアイとトモは、仲の良い先輩と後輩。ある朝アイは、『踏切をただ待っていること』=『貴重な青春を無駄にしていること』だと力説する。アイは踏切の待ち時間に出来る『青春』をしようと、トモに提案するが―。／#2：男子高生の田西は、踏切待ちをしている真島エリカをこっそりと観察している。なぜなら真島エリカはクラス1『エロい』から。／#3： 先生には悩みがある。―登校中に出くわした生徒に、挨拶をするべきかどうか。ある朝、先生が踏切へ来ると、風紀委員の黒部がいた。先生は黒部に声をかけるか悩み、やがて勇気を振り絞って挨拶することに決めるが―。／#4：会話ができる距離なのに、あえてSNSのメッセージでやり取りをする兄妹･タカシとミサキ。踏切待ちの間、いつものようにSNSで会話をしていると―。
#5：趣味であるゴスロリの格好をして地元に帰ってきた福留。実家の手前で足止めをくらい踏切待ちをしていると、予想外のハプニングが発生する。／#6：女子高生のあけみが踏切へやって来ると、不思議な空気を感じる。ふと見ると、線路脇の祠に不思議なおじさんが身を潜めていた。おじさんは、あけみに次々にお願いごとをするが―。／#7： ある日、俳句に目覚めた、ポエマー女子高生･詩子。踏切待ちの時間に、名作を生みだそうと、言葉を編み、情景を読み、俳句を綴る…。やがて一句完成する。詩子が生み出した渾身の作品とは?／#8：会話ができる距離なのに、あえてSNSのメッセージでやり取りをする兄妹･タカシとミサキ。踏切待ちの間、SNSで会話をしていると、タカシの同級生に遭遇する。
#9：仕事の都合で、学生時代に使っていた都電の駅にやって来た斉木。踏切の音を聞く内に、遠い過去を思い出す。それは淡い初恋の思い出。／#10：初恋の相手･雪子さんと瓜二つの少女を見つけた斉木。少女がこの駅で踏切を待っていたのには、ある理由があった。少女は果たして雪子本人なのか、それとも―。／#11：田西は今朝も、真島エリカを観察している。理由はひとつ。真島エリカが『エロい』から! どうやら、今日の真島は機嫌が悪いようだ。機嫌の悪い真島を見るうちに、田西の妄想は広がって行き―／#12：女子高生のアイとトモは、仲の良い先輩と後輩。ところが先日、トモがアイに愛の告白をしたことで、二人の関係は気まずくなってしまった。このままではいけないと思ったアイは、勇気を振り絞ってトモに話しかける。
