追風者～金融界の夜明けへ～

1930年の上海。農村出身の貧しい青年･魏若来（ウェイ･ルオライ）は、借りている住まいの大家･周（ジョウ）に頼まれて証券取引所での株の売買に付き添う。しかし中央銀行に顧問として赴任してきた沈図南（シェン･トゥーナン）の策略により、周の買った株は大暴落してしまう。一方、沈図南の妹であり共産党地下組織に所属する沈近真（シェン･ジンジェン）は、同志を救うため護送車を襲撃する。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.

中央銀行の採用試験を受けた魏若来は、沈図南が仕組んだアクシデントにも負けず筆記試験に合格する。面接でも持ち前の記憶力と洞察力を発揮するが、出身地や兄の事情から共産党とのつながりを疑われ不合格になる。落胆する魏若来だったが、借家人仲間の老人から助言を受け、沈図南の意図を探るべく再び証券取引所へと向かう。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.

沈図南に能力を評価された魏若来は助手として採用され、中央銀行への出入りを許可される。しかし沈図南は魏若来を完全には信頼しておらず、秘書の黄従匀（ホアン･ツォンユン）に魏若来の来歴や政治的態度を調べるよう指示する。一方、通商（トンシャン）銀行頭取の張鳴泉（ジャン･ミンチュエン）と上海商業界の実力者･虞世清（ユー･シーチン）は、民間銀行の併呑を進める沈図南に危機感を募らせていた。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.

共産党員の李晟達（リー･シェンダー）は、軍法処捜査隊の隊長･林樵松（リン･チャオソン）の拷問に屈し、同志である“孤星（グーシン）”の情報を漏らしてしまう。“孤星”は仲間の保釈に必要な金塊の運搬を担っており、沈近真は彼と接触しようとしていた。一方、中央銀行では新人研修が始まるが、黄従匀は魏若来が研修に参加できないようあれこれと用事を言いつける。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.

“孤星”という名で活動していた兄･魏若川（ウェイ･ルオチュアン）の遺志に従い、魏若来は託された暗号を新聞に掲載する。沈近真は“孤星”が見つからず焦りを募らせるが、共産党地下組織の上海連絡所の責任者･徐諾（シュー･ヌオ）にたしなめられる。一方、中央銀行に併呑された通商銀行の張鳴泉は財産の持ち逃げを試み、魏若来は命懸けでそれを阻止する。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.

沈近真は魏若来と中央銀行で接触するが、捜査隊に気づき偶然を装う。林樵松はたびたび捜査の現場に現れる沈近真に疑念を抱く。共産党を裏切り捜査隊の手先となった李晟達は魏若来の部屋に忍び込み、魏若来の兄である“孤星”について探りを入れる。李晟達は“孤星”の友人だと名乗るが、魏若来はその様子に違和感を覚え…。©BEIJING IQIYI SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD. CCTV.