山海情～明日に咲く希望の種～

1991年、寧夏（ねいか）回族自治区は西海固（シーハイグー）の貧しき人々を救うべく、移民政策を実施。一部の村民を山奥から銀川（ぎんせん）付近のゴビ砂漠に移し、この荒野を開拓して生産力のある故郷を作ろうとした。しかし開拓前のゴビ砂漠は余りにも過酷な環境だったため、数名の脱落者が元の湧泉（ヨンチュエン）村へ戻ってしまう。ここで白羽の矢を立てられたのが、湧泉村出身で、農業大学を卒業して移民局に配属されたばかりのマー・ダーフー。彼は様々な困難を克服しながら脱落者に戻るよう説得し、その後も福建省と連携した支援政策や、キノコ栽培による貧困脱却、村全体の移転など、数々の政策に取り組んでいく。© Daylight Entertainment CO.,LTD

脱落者を説得するため、ジャン主任は村民大会を開催。村人の尊敬を集める村の支部書記の説得もあり、ノルマである７世帯の移民が決まった。数年後、マー・ダーフーとかつて想いを寄せ合っていたリー・シュイホワは、夫のアン・ヨンフと娘の３人で苦水（クーシュイ）村で暮らしていたが、夫が事故で歩けなくなってしまう。さらに数年後の1996年、移民は順調に増え続け、電気開通条件の60世帯を満たしが、ある事故で数世帯が脱落したため60世帯を割ってしまう。© Daylight Entertainment CO.,LTD

マー・ダーフーの弟のマー・ダーバオは、想いを寄せあうバイ・マイミアオらと稼ぎ口を探すも、中々うまくいかない。一方、父親のマー・ハンシュイは医の心得があり、シュアルの息子を急病から救った。電気開通のために奔走していたダーフーは、シュアルがシュイホワと同じ苦水村から来たことを知る。その後、シュイホワの移民が決まり、電気開通の条件である60世帯を遂に満たすことができた。© Daylight Entertainment CO.,LTD

金灘（ジンタン）村で電気設置工事が進む中、ジャン主任は離任にあたって、福建と寧夏が共同で閩寧村（「閩」は福建の略称）を建設する構想をダーフーに紹介し、金灘村の代理書記を任せた。その後、チェン・ジンシャンが福建から貧困支援にやってきたが、方言が強く言葉が通じなかったため、ダーフーが“通訳”を務めた。一方、ダーバオは仲間たちと列車から物資を盗もうと試みたが警察に捕まり、この騒ぎの中で仲間のガーワーが行方不明になる。© Daylight Entertainment CO.,LTD

ガーワーの失踪により母親の病気が再発、マー・ダーフーの父親ハンシュイは妻と共に地元の湧泉（ヨンチュエン）村に戻り、ガーワーの母親の療養にあたった。ガーワーの失踪に責任を感じ、彼が新疆に出稼ぎに行ったと思ったダーフーの弟ダーバオは、想いを寄せ合うマイミアオと共にガーワーを探しに行くと約束したが、ダーバオは１人で行ってしまう。一方、県長になったチェン・ジンシャンは、福建省から一時訪問していた上司のウー主任と共に、閩寧（びんねい）村の余剰労働力を福建で働かせ、経験を積ませる構想を村民に説明していた。© Daylight Entertainment CO.,LTD

閩寧（びんねい）村から福建省への余剰労働力派遣の第一陣は、若い女性100名となった。バイ・マイミアオはこの話を魅力的に感じるが、彼女を置き去りにして１人で新疆に行ったマー・ダーバオが気がかりで決めかねていた。こうした中、彼女は教師を務める父親に福建行きを勧められる。マイミアオは幼少の頃、父親の不注意で母親を亡くしたわだかまりを抱えており、父親が自分のことを追い出したいのではないかと疑念を抱くも、マー・ダーフーとリー・シュイホワの説得で福建行きを決意する。© Daylight Entertainment CO.,LTD