富裕層の子息子女の集まる全寮制学校・真陵学園。学園随一のお嬢様・陸 怜は毎夜、人知れず憂い顔を浮かべる。彼女の脳裏に思い起こされるのは、今となっては現実とは信じがたい、さまざまな出来事だった。 彼女が一年前に出会った、主人公・水銀は身寄りもなく貧しい、一介の男子学生だった。 しかし今や水銀は、遠く離れた世界でただ独り、終わりのない戦いを続けている。 共に、いつか再会できると信じて――。
日々アルバイトに明け暮れる貧しい男子学生・水銀は、ゲームだけが取り柄だった。 学園のマドンナ・陸 怜と、ネットゲームを通じて知り合った水銀。しかし、水銀は無課金のままゲームに参加しているため、会話もままならない。 それでも協力プレイを繰り返していく中で次第に、水銀は陸 怜に心惹かれていく。 ところがある日、思わぬ知らせが水銀にもたらされる――。
水銀にとって、陸 怜との唯一の接点であるゲーム『ダンジョンセンチュリー』の配信終了が発表された。ショックを受け、気力を失ってしまう水銀。 それでも水銀は、ゲーム内で陸 怜が望む幻の花を手に入れようと力を尽くす。 まもなく『ダンジョンセンチュリー』の配信が終了されるという中、陸 怜の父・陸 遊七が手掛けたという新しいゲーム『グレイヴバスター』が発表される――。
『ダンジョンセンチュリー』の配信が終了する当日。多くのプレイヤーたちがゲーム内で最後のお祭りを楽しむ中、まだ来ぬ水銀を待ちきれず、陸 怜は一人で幻の花を探しに出る。 アルバイトに忙殺され、約束の時間に遅れてログインした水銀が目にしたのは、何者かに破壊され燃え上がるゲーム内の世界だった。 一人、花を探す陸 怜に謎のモンスターの影が迫る――。
養父・陸 遊七を喪った陸 怜からの呼び出しを受けた水銀は、陸 遊七が自分に残したという遺品を受け取る。 困惑する水銀が見た遺品とは、新ゲーム『グレイヴバスター』の専用端末だった。その端末に残された陸 遊七のメッセージは、百億の遺産を使い、陸 怜を守れと告げる。 一方、養父を殺害した者たちの企みによって多額の借金を負わされた陸 怜は、学園から強引に連れ去られようとしていた――。
借金取りにさらわれた陸 怜を追う水銀。だが必死の追走もむなしく、陸 怜を乗せた車は走り去ってしまう。 水銀を想い悲嘆に暮れる陸 怜は、瞬間移動で現れた謎の男によって現実世界から連れ去られてしまう。追いついた水銀に『グレイヴバスターで待つ』との言葉と共に――。
斎藤夕夏
Rei Riku
福山潤
Suigin Riku
大倉雅彦
監督