陰陽大戦記
闘神士とは二十四の種族に分かれている式神を『神操機(ドライブ)』によって降臨させ、「印」を切ってその技を発動する事ができる者。古来、闘神士には天地の二流派があった。「伏魔殿(ふくまでん)」にいたる「鬼門(きもん)」を守る事を流派の本義としてきた『天流(てんりゅう)』と、その伏魔殿より漏れ出る妖怪変化の討伐を使命としてきた『地流(ちりゅう)』。両派は、元は同じ闘神士として役割を分担し、協働してきた。しかし今から約千年前。地流は、天流が妖怪の被害もかえりみずに鬼門を開き、伏魔殿を利用しているとして天流宗家を襲撃した。それから両派は決裂し、永い時の流れを敵対したまま経てきたのであった。そして現代。衰退する天流をよそに、地流は大鬼門構築を掲げるミカヅチの元に結集し、新たに天流への攻撃を開始した。中学一年の太刀花リクはある日突然“白虎のコゲンタ”と契約を結んだ事から闘神士となり、天流と地流の熾烈な争いに巻き込まれていく事になる。