隣人の妻

40代のキャリアウーマン、ソンハは広告代理店の企画部チーム長で2人の子供を育てる母。夫のソンギュは金儲けよりも命を救うことに燃える大学病院の熱血外科医。2人の夫婦関係は、互いに愛情はあるものの日々の多忙な生活に追われ今やスキンシップもすっかりなくなっていた。ある日、隣の家で殺人事件が起き、後に空き家となったその部屋に、製薬会社の部長サンシクと良妻賢母のギョンジュが娘2人と共に引っ越してくる。

親友のジヨンから夫婦生活がご無沙汰になっていることを指摘されたソンハは、ムード満点にしてソンギュに迫るが、勃起不全だと打ち明けられないソンギュはあれこれ言い訳をして営みを避けようとする。JN製薬に勤めるサンシクと仕事のパートナーとなったソンハは、女性を信用しないサンシクを飲み会に誘い、酒飲みバトルを制して信頼を勝ち取る。一方、ギョンジュは夫の帰りが遅いと知り、隣の家に住むソンギュに作りすぎた料理をお裾分けに行く。

飲み会の後に自宅マンションの駐車場でばったり会ったソンハとサンシクは、隣人同士であることを知る。2人がエレベーターを降りるとソンギュとギョンジュが親しげに話をしていて、子供たちも同級生だと分かりさらに驚く。週末にソンハとホテルで過ごすことになったソンギュは、頼みの綱だった薬を飲めないままソンハに迫られ、妻に対する勃起不全だとついに打ち明ける。ソンハは夫から女性として見られていないことにショックを受け、家に帰ってしまう。

ソンハがホテルから帰ると、ギョンジュが子供たちに料理を振る舞っていた。他人にキッチンを使われ、さらにはギョンジュの手料理を喜んで食べる子供たちにソンハは不快感を露わにする。ソンハの夫ソンギュが気になるギョンジュは、インターホンのモニターで外の様子を窺い、偶然を装ってソンギュに手作りの昼食を差し出す。一方、広告コンペは出来レースであることをヤン常務に告げられたサンシクは、休日返上で働くソンハを気の毒に感じ始める。

ソンハとサンシクは帰宅する車中で妙な雰囲気になり、互いを意識する。ギョンジュが異変をいち早く察知する一方で、ソンギュは薬を飲んで夫婦仲を修復しようとソンハに迫るが、拒絶された挙げ句に結局ケンカになってしまう。ソンハの企画案を競争相手のマイン社に渡すようヤン常務に命じられたサンシクは、ソンハを思いマイン社の企画案をソンハに渡そうとする。だがそれを断ったソンハはサンシクと食事に行き、企画の修正案について打ち合わせをする。

ソンハはサンシクから気持ちを打ち明けられると共に、自分の企画案が通ったことを知らされる。戸惑いを抱えたまま帰宅したソンハは、ソンギュが家事について不満をぶちまけ大激怒。2人は言い争ううちに隣の夫婦と比較して互いを非難し合い、「離婚」という言葉を口にしてしまう。内部情報をソンハが勤めるBM社に流したとヤン常務に責められたサンシクは監査対象であることを告げられ、ソンハもまたチョン理事から監査の件を聞かされショックを受ける。