高校生・時縞ハルトは争いごとが嫌いだ。だから、転校生のエルエルフに殴られても、殴り返せない。しかし、彼の思いとは裏腹に、より大きな争いが彼を襲う。巨大な軍事国家・ドルシア軍邦が奇襲をかけてきたのだ。戦火に巻き込まれる学校。殺される学友たち。中立平和をうたう小国ジオールには為す術もない。その騒乱の中、ハルトは謎の兵器「ヴァルヴレイヴ」と出会う。それは、転校生と偽り学内に潜入したエージェント・エルエルフの標的でもあった。
エルエルフはハルトを殺す。しかし、心臓を貫かれたはずのハルトはなぜか死んでいなかった。ハルトはエルエルフに噛みつき、エルエルフに乗り移ってしまう。一連の不可思議な事象に驚きつつも、ハルトは行動を開始する。ヴァルヴレイヴで、ドルシア軍を叩き出すつもりなのだ。たった一機でドルシア艦隊に立ち向かうハルト。だが、彼は戦いの素人に過ぎない。次第に追いつめられ、ついにヴァルヴレイヴはその活動を停止させてしまう。
ドルシア軍をたった一機で撃退し、一躍、時の人となったハルト。救助のためにモジュール77にやって来た、ARUSの特使・フィガロは、ハルトを賞賛しつつ、共に逃げることを提案する。しかし、尋問室から逃げ出したエルエルフの破壊活動により、ARUSの戦艦が座礁し、宇宙港が使えなくなってしまう。パニックに襲われる学生たちを目の当たりにしながら、ハルトは驚愕する。エルエルフが宣告したとおりに事態が動いていることを――。
「俺と契約しろ」――突如、ハルトに取引を持ちかけるエルエルフ。ドルシアに革命を起こすため、ハルトの持つマギウスの力を求めたのだ。協力すればその代わり、学園を救ってやるというエルエルフだったが、ハルトはそれを拒んだ。追撃するドルシア軍に、再び窮地に陥る咲森学園。本性を表したフィガロは、ヴァルヴレイヴを接収し、学生たちを見捨てて逃げ出そうとする。しかし既に、ドルシア艦隊はモジュールを完全包囲していた。
ダイソンスフィアから切り離され、宇宙を漂うこととなったモジュール77。独立を謳ったハルトたちは、子供だけの楽園を満喫していた。しかし、環境を制御するシステムに不具合が起き、真夏日だったモジュール内は一変、雪が降り出す事態に。さらに停電となり、街中が暗闇に覆われる。選抜メンバーによる調査隊が派遣されるが、システムが復旧する目処もたない。暗く冷え込む中、不安を募らせる生徒たちの間で、次第に不和が生じる。
新たに4機のヴァルヴレイヴを見つけたハルトとサキ。喜び勇んでヴァルヴレイヴIVに乗り込んだサキは、ハルトの制止を振り切り、搭乗者の契約を果たしてしまう。さらにハルトに噛み付き、身体を乗っ取ったサキ。ハルトになりきりタカヒに迫ったり、ハルトとサキが恋人かのような写真をバラまいたりと、やりたい放題。サキの行動に困惑し、詰め寄るハルトだったが、そこにドルシア艦隊がモジュールを取り囲み、攻撃を仕掛けてきた。
逢坂良太
声の出演
木村良平
瀬戸麻沙美
戸松遥
小野友樹