曹魏・蜀漢・東呉が覇権を争う三国時代、蜀漢の丞相・諸葛亮(しょかつりょう)は曹魏を討つため北伐を開始した。そして、諜報機関・司聞曹が曹魏に潜入させた間諜・白帝(はくてい)からの情報により瓦亭道で敵軍を待ち受けたが、張コウ(ちょうこう)の率いる軍は番須道を通り、馬謖(ばしょく)が守っていた街亭を奪われる。諸葛亮は失態の真相を調べるよう長史・楊儀(ようぎ)に命じるが…。
諸葛(しょかつ)氏に代々仕える密偵の家系に生まれた荀ク(じゅんく)は、司聞曹の曹掾・馮膺(ふうよう)から、裏切った白帝(はくてい)を始末するようにと命を受け天水に向かう。白帝の正体は、荀クの義兄弟で従妹のテキ悦(てきえつ)の夫である陳恭(ちんきょう)。長年、曹魏に潜伏した彼は、天水郡守・郭剛(かくごう)に信頼され主簿となっていた。だが、諜報機関である間軍司の司馬・糜冲(びちゅう)だけは彼を疑っていた…。
荀ク(じゅんく)と再会して嫌疑を晴らした陳恭(ちんきょう)は、共に曹魏の間諜・燭龍(しょくりゅう)の正体を突き止めようと動き出す。その頃、蜀漢では司聞曹を統括することになった輔漢将軍・李厳(りげん)が組織の粛正に乗り出し裏切り者を炙り出そうとしていた。また、荀クは陳恭が連絡係にしていた車馬行・谷正(こくせい)を疑って接触を図るが、糜冲(びちゅう)も谷正の動きを追っており…。
荀ク(じゅんく)は司聞曹に潜む燭龍(しょくりゅう)が、赤帝(せきてい)の名をでっち上げ谷正(こくせい)を利用していたと推理。だが、谷正が死んでしまった今、それを証明できる者はない。そこで陳恭(ちんきょう)は郭剛(かくごう)を騙して蜀漢に連れて行き、司聞曹で燭龍の存在を証言させる作戦を立てる。ところが、蜀漢から連弩の技術を盗む青萍計画を進める郭剛は、陳恭と糜冲(びちゅう)に敵地潜入の任務を与えて…。
自ら死を偽装した陳恭(ちんきょう)と糜冲(びちゅう)は蜀漢から連弩の設計図を奪う任務を帯びて天水を出立。陳恭は泳げない糜冲を水難事故に見せかけて殺すつもりだったが、糜冲は水路を避ける経路で行くと言い張る。一方、帰途についた荀ク(じゅんく)は道中で山賊に襲われていた楽師を救う。彼女は柳瑩(りゅうえい)と名乗ると、師匠のいる南鄭まで送ってほしいと言って…。
司聞曹に戻った荀ク(じゅんく)は西曹掾に就任したばかりの李バク(りばく)だけに曹魏の間諜・燭龍(しょくりゅう)について報告する。すると、李厳(りげん)の腹心である李バクは馮膺(ふうよう)を失脚させるために荀クを利用しようと企み始める。一方その頃、陽平関では陳恭(ちんきょう)が糜冲(びちゅう)を始末することに成功。まんまと彼に成り代わると、張魯の残党で曹魏と通じる五仙道の長老・秦沢(しんたく)と合流し…。
チェン・クン
Chen Gong
Yu Bai
Xun Xu
リー・グアンジエ
Zhu Ge Liang
ニエ・ユエン
Feng Ying
ユー・ハオミン
Yang Yi