佐藤浩市主演、山田太一原作。ホテル再建に賭ける人々のふれあいや葛藤を描くドラマ。1976年放送の田宮二郎主演版のリメイク。共演は西村雅彦、井川遥、堀内健、大山のぶ代、竹脇無我、余貴美子、菅原文太ほか。
エピソード1
荒野の七人
かつては高級ホテルの支配人だった面川清次(佐藤浩市)は、小さなリゾートホテルの再建を任され、従業員を選ぶことに。その結果、ウエイトレスのさおり(井川遥)、バーテンダーの石塚(堀内健)、フリーターの久美(市川実和子)、元ホテルマンの中原(平山広行)が集まる。そして、地元からは主婦の峰子(大山のぶ代)が参加することになった。そこへ、オーナー会社の経理課長・若月(西村雅彦)が押しかけて来て、高原ホテルの再建へ向けスタートするが・・・。
エピソード2
突然の敵
シェフに逃げられ窮地に立たされた高原ホテルに、コックを名乗る小池(菅原文太)がやって来た。手放しで喜ぶ若月(西村雅彦)だったが、面川(佐藤浩市)は困惑。そんな折、社長・矢野(竹脇無我)から1週間後にホテルをプレオープンするよう命令が届く。面川は仕方なく仮採用という形で小池を雇う。そして、出戻って来た峰子(大山のぶ代)の娘・麻美(純名りさ)もスタッフに加えることに。そんな中、かつて面川のホテルを酷評したグルメ評論家・神崎(杉浦直樹)が招待客に決定し・・・。
エピソード3
面川の涙
予定より1日早く神崎(杉浦直樹)が到着してしまい、面川(佐藤浩市)たちは準備が整わないまま神崎を迎えることに。その上、ボイラーが故障し、神崎は「温泉を探す」と行ってホテルを出て行ってしまう。ボイラー技師の免許を持っている久美(市川実和子)の姿も見当たらず、若月(西村雅彦)は焦るがどうにもならなかった。翌朝、2泊3日の予定を切り上げて神崎は帰ってしまった。「プレオープンは失敗した」と怒る若月だが・・・。
エピソード4
面川更迭
ホテルオープンの日が迫り、さおり(井川遥)たちは団結して張り切っていた。一方、面川(佐藤浩市)は矢野(竹脇無我)からきついノルマを言い渡される。迎えたオープン当日。スタッフは神崎(杉浦直樹)の記事を見てやってきた4人組を丁重にもてなす。そこへ、昔のホテルを懐かしんでやって来た老夫婦が突然宿泊することになった。面川は、どちらの客も大事に考えて配慮するのだが・・・。
エピソード5
こころのホテルって何ですか
近くの高級ホテルが宿泊料の値下げを行ったため、八ヶ岳高原ホテルの予約が全てキャンセルになってしまう。小さなホテルのきめ細やかなサービスでお客様を迎えたいという面川(佐藤浩市)に対し、若月(西村雅彦)は、夢と理想だけではホテルの経営は出来ないと対立する。営業のため、面川は東京の旅行代理店に向かう。そこで偶然、別居中の妻・祐子(余貴美子)と再会し・・・。
エピソード6
涙と感動のウエディングケーキ
八ヶ岳高原ホテルで初めて結婚披露宴を請け負うことになった。介添え役に指名され張り切る石塚(堀内健)だが、新婦の清美(榎本加奈子)は石塚の元彼女だった。さおり(井川遥)らはつらそうな石塚を見て、面川(佐藤浩市)に石塚を担当から外すよう提案する。しかし、面川は、プロのホテルマンとして石塚には最後まで仕事をしてもらうと告げる。一方、矢野(竹脇無我)から冬にホテルを閉鎖すると聞かされた若月(西村雅彦)は・・・。