広大なユーラシア大陸を舞台に、1600年にわたって繰り広げられたダイナミックな文明の興亡を見つめます。CGで再現する歴史的場面も見どころです。(C)NHK
エピソード1
第1集 アレクサンドロス大王 ペルシャ帝国への挑戦
約2300年前、ギリシャ軍を率いた二十歳のアレクサンドロスは強敵ペルシャを倒し、ギリシャからエジプト、中東、インドにおよぶ空前の世界帝国を築き上げました。彼は征服する一方で敵の長所を取り入れ、異なる文明との融合を計りました。第1集はユーラシア大陸を舞台に、大遠征を通して文明の交流とシルクロードの礎となる交易を図り、多民族の共存共栄をめざした新たなアレクサンドロス像を描きます。[NARR](C)NHK
エピソード2
第2集 アレクサンドロスの遺産 最果てのギリシャ都市
アレクサンドロスは東方遠征の途上、軍事拠点となる都市を次々に建設しました。その数は70を越え、交易の要として栄えたと言われます。近年、アフガニスタン北部で発見されたアイ・ハヌム遺跡も、まさにギリシャ様式の都市でした。アジア文明と融合した「神の像」があったことも判明しています。第2集はアイ・ハヌム遺跡を訪ね、研究成果を基にCGで幻の都市を復元し、中央アジアに花開いた東西文明融合の姿に迫ります。[NARR](C)NHK
エピソード3
第3集 ガンダーラ・仏教飛翔の地
仏教はなぜ全世界に広まったのか。その謎を解く鍵はガンダーラにあります。仏陀の死後500年、厳しい修行で悟りを開くという仏教は、この地でギリシャ文明や遊牧民の文化などと融合し、誰でも極楽浄土へ行けるという大乗仏教へと姿を変えたのです。その後、仏教は交易ルートを通して各地へ広がり、日本にも伝わりました。第3集はインドで生まれた仏教がガンダーラで大変革を遂げ、世界宗教へと発展していく道をたどります。[NARR](C)NHK
エピソード4
第4集 地中海帝国ローマ 東方への夢
地中海を束ね、平和と豊かさを享受していたローマ帝国。1964年、ローマ市郊外で発見された少女のミイラに、その繁栄の秘密を解き明かす証拠があります。その少女が身に付けていた装飾品は、当時のローマ帝国では産出されない金やサファイア、絹など贅沢(ぜいたく)な品ばかりで、はるか東方から海を渡ってきたのです。第4集はローマ帝国初代皇帝が東方への夢をかなえた新たな交易の道、海のシルクロードをたどります。[NARR](C)NHK
エピソード5
第5集 シルクロードの謎 隊商の民 ソグド
シルクロード交易を約700年にわたって支配した謎の民族がいました。1000年ほど前に姿を消した隊商の民・ソグドです。彼らは広大な領土も強力な軍隊も持たず、ユーラシア全域にネットワークを張り巡らせました。第5集は絹を商材として操り、シルクロードに君臨し経済帝国を築き上げたソグドの交易戦略と豊かな文化に迫ります。この番組は著作権上の制約等から、一部放送とは異なる箇所があります。ご了承ください。[NARR](C)NHK