昭和51年(1976)から13年間にわたって放送されたドキュメンタリー番組です。さまざまなジャンルを扱いましたが、ここでは特に紀行を扱った番組を集めました。(C)NHK
エピソード1
土佐・四万十川~清流と魚と人と~
四万十川は高知県の7つの町村を流れて土佐湾に注ぐ、全長約200キロの大河です。流域にダムも大工場も造られなかったため、人が飲めるほどの水質と豊かな水量を保っており、「日本最後の清流」と呼ばれています。番組では、水中カメラで四季折々の川魚の生態をとらえるほか、松明(たいまつ)をかざして網に追い込むアユの火振り漁や痛快なウグイ漁などの伝統漁法を追いながら、ほのぼのとした川の暮らしを紹介します。[TRAV](C)NHK
エピソード2
大海嘯~中国 銭塘江の逆流~
中国の杭州湾に注ぐ銭塘江(せんとうこう)は、下流の川幅が広く水深が浅いため、干満の差が激しい川です。こうした地形により、満潮時には海面が川の水面より高くなるため、毎年、決まって中秋の三日後に大逆流が発生します。アマゾンの「ポロロッカ」に相当する中国の「大海嘯(だいかいしょう)」を多元的なカメラワークで紹介するほか、中秋の月見の宴も交えて、大自然の脅威と闘ってきた人々の歴史や日々の営みを描きます。[TRAV](C)NHK