白河圭太 (向井理) は14歳の娘・瞳 (山田杏奈) と2人で暮らすシングルファザー。9年前、弁護士で上昇志向の強い元妻・仙台由貴子 (仲間由紀恵) が家を出て行って以来、奮闘しながらも娘と良好な関係を築いてきた。ある日、圭太のもとに「娘は預かった。3日以内に仙台由貴子を探せ」と誘拐をほのめかす電話がかかってくる。瞳と連絡が取れないことに不安を覚えた圭太は由貴子の所在を確認するが、勤めていた大手弁護士事務所を数日前に辞めていた。やがて、瞳を救い出すカギが由貴子だと確信した圭太は元妻が暮らす高級マンションへ急ぐ。そこで由貴子のクライアントで恋人だという宇都宮竜二 (渡部篤郎) と再会し案内してもらった部屋は生活感のかけらもなかった。その部屋で圭太は由貴子の信じられない秘密を知ることになる―。
圭太 (向井理) から、瞳 (山田杏奈) が誘拐されたと聞いた由貴子 (仲間由紀恵) は、自分に任せてほしいと圭太を諭す。しかし、由貴子がただならぬ事態に巻き込まれていることを察知した圭太は、これまで胸の内にしまっていた過去こそが事件の発端なのではないかと問いただす。一方で、瞳が以前夜の繁華街にいたことを知った圭太は、自分の知らない娘の顔をまた一つ知り、救出を急ぐ。そんな中、菜七子 (仲里依紗) から、瞳が誘拐された当日にピアニストの翼 (松村北斗) と会う約束をしていたことを聞かされる。瞳の誘拐に翼が関係していると睨んだ圭太は、繁華街で聞き込みを開始。すると早速、ジャズバーでピアノを弾く翼を発見するが、圭太に声をかけられた翼は突然走って逃げ出し…。
帝東建設の不正の証拠を手に入れた圭太(向井理)は、誘拐犯との取引を前に由貴子(仲間由紀恵)の身を案じる。しかし、由貴子はそんな元夫の心配をよそに、不正データが入ったUSBを手に、誘拐犯の二本松(遠藤雄弥)と対峙する―― 圭太と菜七子(仲里依紗)は瞳(山田杏奈)の帰りを待ちわびる。圭太は、由貴子とともにこれまでひた隠しにしてきた、10年前の秘密について語り始める。さらに、翼(松村北斗)の部屋を訪ねた圭太は、10年前の秘密について瞳から相談を受けていた翼から、執拗(しつよう)に探りを入れられる。そんな中、仕事に復帰した圭太は、決して公にされたくない秘密を会社に知られてしまい、取り返しのつかない事態に。追い詰められ、八方塞(ふさ)がりの圭太は、矢吹(中林大樹)が残した秘密を武器に、疑惑の誘拐犯への逆襲に打って出る。
会社を解雇された圭太 (向井理) は帝東建設社長・長沼 (佐野史郎) に取引を持ち掛ける。脅迫されたことに憤慨した長沼は、圭太が去った後ある人物に電話をかける。その頃、瞳 (山田杏奈) は翼 (松村北斗) を訪ね、10年前の火事について話を聞くことができたとうれしそうに報告する。しかし、翼は瞳に不安をあおるような言葉を投げかける。一方、圭太は瞳を誘拐したのは由貴子 (仲間由紀恵) とトラブルを起こした帝東建設の人間だと思っていたが、竜二 (渡部篤郎) のある言葉がきっかけで、犯人は別にいるのではないかと考え始める。そんな中、圭太の家を訪ねた純子 (名取裕子) は意外な人物と出くわす。純子からの電話を受け、圭太が急いで家に帰ると、そこで待っていたのは…。
10年前の火事で死者がいたうえに、圭太(向井理)がその被害者遺族に密かに金を送っていたことを知った瞳(山田杏奈)は、娘の罪をひた隠しにしてきた圭太を軽蔑し、家を出て行ってしまう。仕事も失い、八方塞(ふさ)がりの圭太は、瞳との生活を取り戻すために金を工面しようと竜二(渡部篤郎)を訪ねる。しかし、良い返事をもらうどころか、由貴子(仲間由紀恵)が盗み出したデータに3億もの売値をつけて取引に成功し、さらにもう3億を手に入れようとしていることを知る。あとがなくなった圭太は、由貴子への宣戦布告ともいえる大胆な行動に出る。
圭太(向井理)に3億円を奪われ、計画を狂わされた由貴子(仲間由紀恵)は怒りに震え、金を取り戻そうと躍起になる。一方、圭太が大金を手にしたことを知った菜七子(仲里依紗)は、瞳(山田杏奈)のためだと自らを正当化する圭太を責めるが、瞳を誘拐した由貴子に返すことにも賛同できず、複雑な思いを抱えていた。そんな中、元夫婦の攻防戦を知った竜二(渡部篤郎)が突然、圭太を訪ねてくる。竜二は由貴子の情報と引き換えに手を組もうと、圭太に取引を持ちかける。 何とかして金の隠し場所を突き止めたい由貴子は、母親を求める瞳の気持ちを巧みに利用し、圭太への反撃を試みる。たとえ実の娘だろうと、手荒なまねも辞さない元妻の胸中を察した圭太は、これ以上娘を危険にさらすわけにいかないと意を決し、瞳にある事実を告げる。