BLACKOUT －ヨーロッパ大停電－

ある寒い日の夜、電力供給システムに原因不明のエラーが発生し、欧州全体が暗闇に包まれる。ドイツ内務省には危機対策本部が設置され、危機管理局のフラウケが指揮を執ることに。フラウケは高速鉄道に乗ったまま行方が分からなくなった幼い娘たちを捜しながら、エラーの原因究明と最低限のインフラ確保に努める。一方、イタリア北部では元ハッカーのマンツァーノが自宅のスマートメーターを調べ、恐るべき発見をする。

大規模停電翌日。欧州刑事警察機構 (ユーロポール) に連行されたマンツァーノは、内部事情に詳しいことからスマートメーターを不正操作したとの疑いをかけられる。ユーロポールは彼に協力を求めるふりをしながら彼の身辺を探る。一方でフラウケは、民衆の命が危機にさらされているのに動きの鈍い上層部に苛立ちを募らせる。そんななか、マンツァーノがニュース番組で停電の原因は外部攻撃だと発言し、暴動や略奪を誘発してしまう。

大規模停電4日目。連邦刑事庁 (BKA) は、スマートメーターを操作したと思われる人物が反グローバリズム活動家のプサオであり、彼の過去にマンツァーノとの共通点を見つけて2人がつながっているのではと疑う。ベルリンにたどり着いたマンツァーノは、元恋人のヘレナをはじめとするかつての仲間を訪ね、停電への関与を探る。そのころ、内務省のフラウケは、ヴェルテ原子力発電所で異常が発生したという知らせを受ける。

大規模停電5日目。ドイツ首相が停電は外部攻撃が原因であると正式発表。マンツァーノは旧友たちを訪ね歩くが関与の疑われる人物は見つからない。残る1人はモロッコにいることを聞き出したところで連邦刑事庁 (BKA) が駆けつけるが、間一髪で逃げ出す。BKAは欧州刑事警察機構 (ユーロポール) と協力し、プサオの過去を洗い出す。そんななか、ヴェルテ原子力発電所で非常用発電機に使うディーゼル燃料が底をついてしまう。

大規模停電6日目。マンツァーノは身の潔白を証明し、連邦刑事庁 (BKA) の捜査に協力することに。彼の情報によりプサオがモロッコにいる可能性が高まり、欧州刑事警察機構 (ユーロポール) が現地警察と協力してアジトを探す。一方、ヴェルテ原子力発電所には燃料が届けられ危機を脱したはずが、システム上には再び警告メッセージが。これを知り頭を抱えるマンツァーノだが、犯人グループが仕掛けた巧妙なトリックに気がつく。