映画やドラマの仕事から離れて風光明媚な済州島にやって来た女優のソン･ジヒョ。これから6週間、済州島で古来から素潜り漁を行う“ヘニョ”と呼ばれる海女になるための訓練に挑む。師匠の指導を受けて苦手な水に慣れることから始めるが、さっそく呼吸装置なしで海の中に潜ることの難しさに直面し、不安がつのる。さらに、ヘニョになるための訓練を受ける資格があるか否かを判断するため、年長のヘニョたちに囲まれて面接を受けなければならない。肉体的にも精神的にも極限状態になるヘニョという仕事の厳しさを知ったジヒョ。果たして挑戦を続けることができるのだろうか?

ヘニョになるための訓練も2週目に入り、海での本格的な潜水練習が始まる。師匠の手本どおりに潜れず苦戦するジヒョ。耳の痛みに耐えながら何度も潜水をくり返す。気分を変えて観光に出かけた先でジヒョは呼吸装置を使ったスキューバダイビングに初挑戦し、済州島周辺の美しい海に魅了される。年長のヘニョの家を訪ねると、漁に出る準備として龍神へのお供えを作っていた。海の神に捧げ、潜水中の無事を祈るのだ。一方、若いヘニョたちは海への感謝の気持ちを込め、潜水しながら海洋ゴミを拾う活動をしていた。済州島の海女たちが大切にする海との精神的なつながりを知るジヒョ。そしていよいよ本格的な素潜り漁が始まる。

済州島の暮らしにも慣れてきたジヒョは、下道里のヘニョたちが近年行っているウニの移植を手伝う。ウニを収集し、より適した生育環境の海域に移動させるのだ。未熟なジヒョはうまくつかむことができず、高価なウニをいくつも潰してしまう。ジヒョの最後の冒険は、水深のある沖での素潜り漁に挑戦することだ。島の南部へ行く前に、お世話になった年長のヘニョたちに謝意を込めて料理を振る舞うジヒョ。彼女たちからのアドバイスを胸に最難関の課題に挑むが、船から深い海に飛び込むことへの恐怖心を隠せない。果たして6週間の過酷な訓練の成果を発揮し、目標を達成することができるだろうか?