英国の大豪邸で99歳の老女が亡くなった。身寄りのない彼女の遺産は家系図の一番はしっこにいたアリソンが相続することなる。思いもよらぬ話にアリソン夫婦は大喜びで、その屋敷をホテルにしようと引越してくる。しかし、そこには歴代の昇天できない幽霊たちが住み着いていた。安らかに死ねなかった彼らは幽霊となり何年も屋敷にとどまっていたのだ。環境が変わることを彼らは拒み、力を合わせて夫婦を追い出そうとする。
幽霊の仕業により2階から転落したアリソンは、それ以降、彼らの姿が見えるようになる。それに気づいた幽霊たちは夫婦を追い出すために家中の至るところでアリソンを驚かせるというゲリラ作戦を決行する。絶え間ない“攻撃”にアリソンはヘトヘトになるが、幽霊が見えないマイクは、妻が事故の後遺症で幻覚を見ているのだと心配する。屋敷から出て行こうと思ったが、契約により手放す選択肢がないことを知り夫婦は愕然とする。
1984年、パットはボーイスカウトの活動中にアーチェリーの矢にささって屋敷内の庭園で死んだ。明日は彼の命日。毎年集まってくれる家族を心待ちにしている。彼はアリソンに家族への伝言を頼もうとするが何を伝えるべきか分からない。あちこちが古びてしまっている屋敷を修繕するために出入りする大工たちを幽霊たちは追い出そうとして作戦を練る。しかしそれがアリソン夫婦をもっと困らせる結果となってしまうのだった。
アリソンたちの屋敷でドラマ撮影をしたいという申し出が来る。お金のない彼らはその申し出に飛びつくが、大人数のクルーと重い機材に床が抜けないか気が気でない。主演は人気俳優のトビー。彼の大ファンであるアリソンは夢見心地だがマイクはそれが気にくわない。物語の舞台は19世紀で、詩人バイロンの生涯を描く。詩人志望だった幽霊のトーマスはバイロンのライバルだった。様々な思いが交錯する中、ドラマの撮影が始まる。
急に訪ねてきたのは1マイル離れた村を所有する大金持ちの“お隣さん”。上流階級への入り口だとアリソンは張り切って夕食に招くのだが家には何もない。マイクや幽霊たちと協力して上流のおもてなしをするために準備に奔走する。だが、彼らが夫婦を訪ねたのは大きな狙いがあったのだった。折りしもその日は月食。幽霊のロビンの指示で彼らには月食の日に必ずやらなければならない儀式があった。そして、緊張の夕食会が始まる。
大掛かりな改修作業に資金が底をついたアリソン夫婦に高級ホテルが買収の話を持ちかけてくる。提示された金額は予想をはるかに超える巨額だった。これでウルサイ幽霊からも逃れられるとすぐにその話に乗る彼らだったが、新居の内覧を重ねるうちに心境に変化が出てくる。一方、幽霊たちは他の人に屋敷を買われることが我慢ならない。アリソンたちが出て行かないように知恵を出し合い、地下に大勢いる幽霊たちに目をつける。
マーサ・ハウ=ダグラス
Lady Button / Plague Victim
マシュー・ベイント
Thomas Thorne / Plague Victim
サイモン・ファーナビー
Julian / Plague Victim
ジム・ホーウィック
Pat / Plague Victim
ローレンス・リカード
Robin the Caveman / Plague Victim / Headless Humphrey's Head