重大事故、災害、事件の現場に駆けつけ、患者を救命する為に発足した“TOKYO MER”。 そんな救命救急チーム“TOKYO MER”を束ねるチーフドクター・喜多見はどんな危険な現場にも勇猛果敢に飛び込み、迅速かつ的確に患者の命を救う。 そんな何にも物怖じしない度胸を持つ喜多見にも逃げたいものがあった……それは“上司との飲み会”である。 任務終了後、喜多見はMERメンバーの音羽から上司との飲み会に出席するよう誘われてしまう。断る喜多見だったが、官僚でもある音羽はそれを許さない。 医師である前に社会人としての責任を問われた喜多見は、飲み会を回避することができるのか！？

ある日、スタッフルームに入ろうとして慌てて引き返す比奈。 同僚である夏梅、冬木、ミン、徳丸がなにやら自分の話をしているのが聞こえたのだった。奥には、喜多見の姿も見える。 扉の陰に隠れて聞き耳を立てていると、話題は自分のあだ名を決める会議だった。 「もっと仲良くなるため」とは言っているが、比奈が聞いていることを知らない同僚たちは言いたい放題。 そんなスタッフルームに入れない比奈の後ろから、音羽がやって来る。 音羽からもとんでもないあだ名案が飛び出すのだった。

今日も無事、死者ゼロで任務を終えて歓喜するMERメンバー達。ほっとする喜多見と音羽の元に、レスキュー隊の千住隊長がやって来て「なぜ命令を無視したんだ！」と怒る。千住の命令とは“差し入れの弁当を食べておくこと”だった。千住がそこまでして食べさせたかった理由は、その弁当は駒場室長から差し入れられた行列のできる店のうな重だったからだ。そんな人気店のうな重を普通の弁当のように伝えた千住に対して、喜多見と音羽は反論を始める……。