渋谷に暮らす女子高生・界堂笑は、高級住宅地の邸宅に一人、裕福ではあるが孤独な生活を送っている。そんなある日、駅前の交差点で突如上空に現れた謎の光に身体を貫かれた笑は、気づくとその手にいつの間にか一本の大振りな鉛筆を握っていた。そして時空を超えて空から降り注ぐ瓦礫の山と、正体不明の戦闘ロボットの群れ。戸惑う彼女を救ったのは、別の世界から来たヒーロー、ガッチャマン、ポリマー、テッカマンの三人であった。
渋谷の交差点での騒動が報道され、笑の家にかくまわれることになったガッチャマンこと健、ポリマーこと武士、テッカマンこと城二、そしてキャシャーンこと鉄也の4人。望まぬままにこの世界に集うことになった彼らだが、戦いの日々や果てしない旅といった特異な人生を送ってきた者たちにとって、久々に訪れた穏やかな夜であった。そして時空を超えて様々な並行世界を旅してきた城二から、世界の破壊者Zの存在が語られる。
依頼人であるダミアン・グレイの正体を知った武士は、ポリマーに転身して対決。しかし異形の姿に変身したダミアンの能力の前に深手を負い、駆けつけた健と城二に間一髪を救われる。その場から姿を消したダミアンの行方を、怪我を押して探そうとする武士であったが、仲間たちに独断専行を咎められるのだった。しかしそんな中、渋谷の街に武士たちを挑発するようにダミアンが出現。人々が集まる中、ダミアンのショーが始まる。
ハロウィンの夜。幼馴染で友人のマリアに押し切られるように、喫茶店で開かれる仮装パーティーへと出席する笑。健たちも護衛のために、それぞれ仮装して会場へと向かう。子供の頃の笑との思い出を楽しげに語るマリアであったが、笑顔を忘れた今の笑にその言葉は届かない。一人でパーティー会場から消えてしまった笑を探しに、街へと出た城二の前に現れる一人の女。それはZと行動を共にする謎の女、ベル・リンであった。
突然、笑の邸宅に姿を現した、Zの仲間の一人であり醜悪な怪物のような姿を持つ男、ラジャ・カーン。しかし、彼は攻撃を仕掛けてくることも無く、5人を前にして淡々と語り出す。怪物の姿となった自らの生い立ちと、Zとの出会いを。その上で更に彼は続ける。Zがケースに望む「本当の願い」を知った今、健たちに彼を殺す手伝いをして欲しいのだと。その提案に、笑の出した答えは……。
再び現れたダミアンの奇襲を受け、その能力によって変身不能となってしまった健。異世界の廃墟へと転移させられ、ダミアンの仕掛けた罠を生身のまま掻いくぐり、駆け回る。しかし、ついに囚われてしまった健は、幻覚によって精神的に追い詰められていく。健を救いたければ、ケースに願えと笑に迫るダミアン。それはケースを我が物にしようとする、ダミアンの計画であった。
茅野愛衣
Emi Kaidou
関智一
Ken Washio
鈴村健一
Takeshi Yoro
櫻井孝宏
Jouji Minami
斉藤壮馬
Tetsuya Azuma