三月、春休み。もうすぐ高3の大泉直人は南の島のビーチにいた。そこでは七月からの新番組『超変身コス∞プレイヤー』に出演する五人のアイドル女優の合宿が行われていた。本人たちがスタントなしでアクションできるよう身体を鍛えて役作りをするためだ。その彼女たちの成長過程を記録するメイキングビデオカメラマン、それが直人の仕事だった。だが、それは表向きの姿であり、彼こそがこの作品の本当の原作者だったのだ…!
六月、『コス』の撮影現場。菜摘は自分の演技力不足を思い知らされ、プライドを傷つけられる。一方、直人は新米プロデューサーの美月のおかげでストーリー変更に振り回されて、肝心の菜摘とは何の進展もなかった。ところが意外なことに、菜摘の方からアプローチが。「頼れるのはあなただけなの…お昼休み、会いたい」 完全に舞い上がってしまった直人は、さっさと構成変更案を終わらせて菜摘との待ち合わせ場所に行こうとするが…!?
七月、夏休み。ハードな撮影スケジュールを乗り切った女優陣のねぎらい旅行に直人も同行して海辺の民宿へ。露天風呂に入ろうとする直人の前に、裸同然のヒカルが! 慌てた直人は風呂の垣根を乗り越え反対側に飛び込む。一息つくと、後ろから菜摘の声? 振り向くとさやかだった。「ここは女湯!」と言われても信じようとしない。だが、菜摘とみくの声が聞こえ、焦る直人。何とか岩陰に隠れながら、やり過ごそうとするが…!?
八月、11話での撮影。菜摘も頑張っていたが、洋子の機転を利かせた演技を監督が気に入り、スカーレット主体の撮影に変更される。それを見た直人は菜摘の頑張りが報われるようにと、構成案第11稿で彼女の出番を増やす。そんな時、菜摘から明日の登校日に音楽室で芝居の練習につき合って欲しいと頼まれる。続いて洋子が現れ、ロケバスの中で着替えながら直人と話し中に、突然ハダカで抱きついてきた。そこにさやかとみくが…!
九月、土砂降りの中、撮影所から駆け出す菜摘。その顔には悔しさが滲んでいた。翌日直人が撮影所に向かうと、正門前で待っていた菜摘がデートに誘う。途中、直人が時間を気にすると、「まだこんな時間だよ」と時計を見せる菜摘。それじゃあと、次はカラオケへ。そろそろと思って時計を見れば、とっくに終電の時間は過ぎていた。直人が菜摘に謝ると、わざとホントの時間を見せなかったという。戸惑う直人の手を握り、菜摘はホテルに誘い…。
美月のおかげでシリーズ構成が二転三転、その度に徹夜の連続&菜摘に会えなくてマジギレ寸前の直人。菜摘に会いたい気持ちを抑えきれなくなった直人が撮影所に行くと、自信たっぷりのさやかが必殺ノーブラアタック! 決まったと思ったら、お子ちゃま扱いされて屈辱にまみれる。今度はヒカルが直人を控え室の試着コーナーに閉じ込め、力ずくで迫る。そこに洋子と菜摘の声が。二人の会話を聞いてしまった直人は、愕然とする…!