父の通夜の翌朝に起きた大地震直後に、借金返済を迫ってきていた伯父を思わず殺害してしまう水原雅也。ふと気付くと、そばには見知らぬ女が立っていた。雅也は、その美貌と才気に魅せられ、「新海美冬」と名乗る彼女と共に生きて行くことになる。やがて、二人は上京。そして、「美」の世界で美冬がのし上がっていくのと並行して、彼らの行く先々で、様々な事件と陰謀が巻き起こっていく。やがて、ひとりの刑事が、美冬と雅也に疑惑の目を向け始め…。
エピソード1
運命の出会い
父の通夜の翌朝に起きた大地震に乗じて、借金返済を迫ってきていた叔父を殺害してしまった水原雅也 (塚本高史)。ふと気付くと、そばには見知らぬ女が立っていた。雅也は、震災の混乱の中、「新海美冬」と名乗るその女 (深田恭子) と行動を共にすることになる。美冬は、弱々しい一面を見せる反面、「強くなければ生きていけない」と、時に激しい気性を覗かせた。雅也はその美貌と才気にいつしか魅せられていく。
エピソード2
悪女の目覚め
手をとりあって上京した美冬と雅也。美冬は、老舗宝石店スカイジュエリーの店員となり、販売成績をあげるため、店長の浜中 (吹越満) に近づいていく。浜中は美冬に溺れ、必要以上につきまとうようになるが、やがて、店内で異臭事件が発生。警察は浜中が犯人ではないかと疑うが、捜査の現場で美冬に再会した加藤 (柴田恭兵) だけはどうにも納得できない。
エピソード3
過去からの使者
スカイジュエリーを辞め、美容師・青江 (菊田大輔) と組んで新しく美容室を開業しようとしている美冬に曽我 (尾美としのり) という男から連絡が入る。曽我は、妻と娘がありながら、かつて「新海美冬」と不倫関係にあり、震災以降、連絡がとれなくなった彼女を探しているのだった。そんなある日、雅也の元に一通の手紙が届いた。雅也の叔父殺しの証拠を握っているという。美冬と雅也は脅迫状の主を呼び出す。そこに現れたのは…。
エピソード4
嵌められた女
曽我が行方不明になり、妻の恭子 (鈴木砂羽) はこれまで気づかなかった夫の一面を知ることになる。恭子と会った加藤は、曽我の失踪に美冬が絡んでいると睨むが、証拠はない。その頃、美冬は、スカイジュエリーの社長・秋村 (鈴木一真) に近づき、業務提携を結ぼうとしていた。秋村は、仕事を越えた関係を求め、美冬もそれを受け入れる。夫の失踪に美冬が関係していると考えた恭子は、秋村との会食の席に乗り込み美冬と対決するが。
エピソード5
操られた男
美冬と秋村の結婚が発表された。美冬を信じていいのか、苦悩する雅也に、美冬は、秋村は病気で長くない、この結婚も二人の幸せのためだと告げる。一方、青江も美冬との従属関係の難しさに悩んでいた。加藤は、美冬の結婚で、いまだ姿の見えない共犯者が動き出すのではないかと考え、美冬の行動を監視する。やがて加藤は美冬の家に侵入する男を発見。姿を見失うが重大な手がかりを掴む。その頃、青江の行方がわからなくなっていた。
エピソード6
刑事の慟哭
秋村の姉・頼江 (根岸季衣) は、当初から美冬の行動を疑い、その過去を調べようとしていた。美冬は、頼江が通う陶芸教室に雅也を送り込み、頼江を誘惑するよう指示する。雅也は、自分を慕う有子に別れを告げ、美冬の過去を調べるという頼江の監視のため共に被災地への旅に出る。一方、加藤は、家庭に乗り込み美冬を挑発し次のターゲットが自分になるように仕向けた。ところが、美冬の魔の手は、想像を超えたところに伸ばされた…。
深田恭子
塚本高史
黄川田将也
市川由衣
鈴木一真
鈴木砂羽
尾美としのり
柴田恭兵