ピンチの時にはヒーローが必ず現れる―。 片瀬高校卓球部の自由奔放で自信家のペコ(星野裕)。クールで笑わないスマイル(月本誠)。辻堂学院の留学生、チャイナ(孔文革)。常勝・海王学園の主将ドラゴン(風間竜一)。海王に通うペコとスマイルの幼馴染、アクマ(佐久間学)。各人の思いをよそに、インターハイ予選は近づく。274cmを飛び交う140km/hの白球。その行方が、頂点を目指す少年たちの青春を切り裂く。
エピソード1
風の音がジャマをしている
自由奔放で自信家のペコ(星野裕)。クールで笑わないスマイル(月本誠)。片瀬高校卓球部に所属する二人は幼馴染。子供のころペコに誘われて卓球道場タムラで卓球を始めたスマイルはかなりの腕前だが、その才能を発揮しきれないでいる。一方ペコは、自分が“最強”と信じて部活の練習をさぼり気味。ある日、辻堂学院が留学生・孔文革(コン・ウェンガ)が迎え入れたのを知ったペコはスマイルを引き連れて辻堂学院に向かうのだが・・・
エピソード2
スマイルはロボット
チャイナこと孔 文革にスコンク(無得点)で負けたことにショックを受けるペコ。一方、スマイルは小泉から「ペコとはもう打つな」と告げられる。小泉はスマイルに、勝負の執念に欠けているという弱点をインターハイまでに克服するのだと命じるのだった。だが、スマイルは小泉のいうことには耳を貸さず、小泉が始めた朝練にも出席しない。スマイルは「強くなるとか、優勝するとかそういう卓球をやりたくないんだ」というが・・・・・・。
エピソード3
卓球に人生をかけるなんて気味が悪い
各人の思いを飲み込むようにインターハイ予選が開幕した。準々決勝のうるさい相手を叩けば、ベスト4に残って全国行きを決めることができる。ペコの準々決勝の相手はアクマこと佐久間。ペコとスマイル、アクマはタムラ卓球場で一緒に卓球を始めた仲間だった。アクマは風間竜一(ドラゴン)率いる常勝・海王学園へと進学したのだった。そのドラゴンはチャイナの試合を観戦しながらスマイルに話しかける。「私はね、月本君。君のプレーが嫌いだ」。
エピソード4
絶対に負けない唯一の方法は闘わない事だ
チャイナと対戦し、敗れるスマイル。小泉はその試合を見て怒りをあらわにする。「たいして勝つ気もないやつが、ひやかしで打つんじゃないよ!」。そんな小泉にオババが話しかける。「昔とダブるかい?50年以上前の自分と」。一方、ペコはアクマと対戦する。やることなすこと垢抜けてなんでもできたペコ。そのペコをなんとしてでも倒す。アクマの決意は固かった。果たして試合の結果は・・・・・・。
エピソード5
どこで間違えた?
インターハイで優勝したドラゴンはさらにユースオリンピックのシングルでも優勝し、凱旋帰国した。帰国後の記者会見でドラゴンは、はっきりと海王には月本選手レベルのプレーヤーが必要と語る。ドラゴンの発言は海王学園のチーム内に微妙なさざ波を巻き起こす。そのころ、チャイナやペコもそれぞれの時間を過ごしていた。穏やかな時間の中で二人の心の中に去来するものは何か。
エピソード6
おまえ誰より卓球好きじゃんよ!!
卓球を辞めたペコは、タムラ卓球道場に入り浸って、お菓子ばかり食べていた。一方、小泉とともに練習を重ね、勝つために自分を研ぎ澄ませていくスマイル。その分、部活のメンバーとの間には不協和音が目立つようになってくる。さらにスマイルが海王に引き抜かれるといううわさも出回る。スマイルを海王に招きたいドラゴンは、一人浴槽で、勝利だけを求める理事長の言葉を思い出していた。冬が深まっていく中、それぞれの時間が過ぎていく。
内山昂輝
片山福十郎
咲野俊介
木村昴
文曄星
野沢雅子
星野貴紀
屋良有作
湯浅政明
福永 元
石川豊