女手一つで娘たちを送り出してきた石沢美保子の目下の気がかりは、洋裁学校に通っているカナ子であった。素直で純情だった姉たちに比べると、言いにくいことも抜け抜けと言う型破りな性格だった...。石坂文学の珠玉の佳作を得て吉永、高橋コンビがおおらかな青春の日々を謳いあげる。