宮城の小さな港町。五十嵐家に男の子が生まれ、“大”と名付けられて誕生を喜ばれる。五十嵐家がほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳が聞こえないこと。幼い大にとっては、手話と言葉で大好きな母の“通訳”をすることも楽しい日常だった。だが、次第に大は周りから特別視されることに戸惑い、いらだち、母の明るさにさえ疎ましさを覚えていく。心を持て余したまま、20歳になった大は逃げるように東京へ旅立つが……。
ぼくが生きてる、ふたつの世界
吉沢亮
忍足亜希子
今井彰人
ユースケ・サンタマリア
烏丸せつこ
でんでん
呉美保
山国秀幸
港岳彦