
12歳のチャトリーは、サイチョン・ウィッタヤ学校に転校し、両親のもとを離れて全寮制の寄宿舎での生活を始める。規律に厳しいプラニー先生が舎監を務めるその寄宿舎には、かつてプールで溺死した寄宿生の幽霊が出るという噂が流れていた。チャトリーはなかなか友だちができずいじめられ、孤独を感じてホームシックに陥ってしまうが、ある日、寄宿舎のことを何でも知っている不思議な少年ウィチエンと仲良くなる。だが、彼には隠された哀しくも切ない秘密があった、そして、その秘密はプラニー先生が胸に秘め続けていた罪悪感にも関係していた…。