青い海原の沖に停泊しているヨットから、女たちの嬌声が響いていた。全裸の女たちが淫らな姿体をさらして戯れている中で、一人だけ騒ぎから離れて、油絵を描いているのが洋子だった。洋子は愛する妻と死別した父・徹と、避暑地のしゃれた別荘で自由気ままな生活を送っていた。 父はプレイボーイでまだまだ若々しい容姿で、洋子にとって父の徹は自慢であり誇りでもあった。SEXアバンチュールにも熱心な父を、洋子は時に恋人のような目で見てしまうのだった。ある日父から切り出されたのは再婚の話だった。「パパは私だけのもの…」、洋子の気持ちは動転する。
