夫を失った妻から、罪を悔いる殺人者への赦し。実話をもとに、ショッキングな殺人事件から生まれた心の絆を描く感動作。ケイティと夫ボブは、小さな田舎町で幸せな生活を送っていた。ボブは優秀な弁護士で、トライアスロンの名選手。かわいい双子にも恵まれた。大晦日、隣家に集まって大騒ぎしていたティーンエージャーをボブがいさめに行く。トラブルが起こり…そしてボブは死亡。若者たちは口を閉ざし、マスコミが殺到する騒動となる。事実を知りたいと切望するケイティだが、証言者は現れない。町全体が「沈黙の同盟」を形成していたのだ。やがて警察の潜入捜査が行われ、ある人物が浮上する。その少年ライアンは、懸命に動揺を押し隠すが、あの夜起きたことへの罪悪感に押し潰される。弁護士の助言で無罪を主張するが、ケイティと一対一で対面することに。ライアンを責めずに耳を傾け、優しく語りかけるケイティの姿に、とうとうライアンは真実を語り始める。出廷したライアンは、罪を認めて服役。ケイティとの間には、大切なものを失った者同士の共感と友情が生まれていた。ケイティはライアンの減刑を嘆願し、悲しい別れを希望に満ちた再生へと生まれ変わらせる。