1948年、発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイはスランプから抜け出せずにいた。小説の着想の元になったのは、ベニントン大学に通う18歳の少女が突如として消息を絶った未解決の失踪事件。同じくベニントン大学教授である夫のスタンリーは、引きこもっているシャーリイを執筆へ向かわせようとするがうまくいかない。ある日、二人のもとへ一組の夫妻が居候としてやってくる。スタンリーの助手として職を得たフレッドは、妻のローズとともにバーモント州の学園都市へ移住を計画していた。新居が見つかるまでの間、無償で部屋と食事を提供する代わりに家事や妻の世話をしてほしい̶スタンリーに強引に言いくるめられた夫妻はシャーリイとスタンリーと共同生活を送ることに。しかし、この家に深入りしてしまった夫妻は、やがて自分たちの愛の限界を試されることになるのだった……。

監督 ジョセフィン・デッカー